みなさん、こんにちは~!

観光学部 二回生 高橋桃子です!

 

今回のブログテーマは「ワダイの歴史」です。

私は観光学部の歴史について、ご紹介したいと思います。

 

観光学部の歴史・・・といっても

観光学部ってまだまだ新しい学部でしょ?

と思う方もいるはず・・・!

 

そのとおり!観光学部は2008年に新たにできた学部です。

観光学部は和歌山大学で一番新しく、

また、学部から博士課程まで設置されている唯一の国公立大学の観光学部です。

 

観光学部には

最高解像度の4Kプロジェクターを用いた360度見渡せるデジタルドームシアターがあったり

日本文化や国際交流、またフィールドワークなどに力をいれていること、

幅広い分野を学ぶことができることもあり

とても注目されている学部です。

また2011年6月に紀州材を用いて建てられた木造の観光棟が新設されました。

これが観光学部棟の外観です。

観光学部の写真.jpg

とてもきれいな建物で、中に入ると木の香りがしてとても落ち着きますよ。

 

その観光学部ですが、

2008年にできた

と、いってもいきなり観光学部がどーーーんっとできたわけではなく

 

2007年に「経済学部 観光学科」として

和歌山大学に設置され、

それから翌年の2008年に国立大学法人として全国初の観光学部となりました。

 

現在観光学部では

マネジメントやマーケティングもしっかり学ぶことができるのですが

それは「経済学部 観光学科」の流れをしっかりと受け継いでいるということなのだと思います!

 

ちなみに観光学部には

観光経営学科地域再生学科があります。

 

観光経営学科の中「観光マネジメントコース」「観光マーケティングコース」

地域再生学科の中

「観光まちづくりコース」「観光文化コース」「観光コンテンツコース」があります。

入学後、学習内容を理解した後に所属学科を選択することができます。

また5つあるコースは、関連科目をまとめているもので

どちらの学科に所属しても、すべてのコース科目の授業を受講することができます

どれか1つのコースに属すわけではないので、

自分の興味のある分野を心置きなく学ぶことができます!

また、大学に入って実際に授業を受け、自分の研究テーマをじっくりと考えることができるのは

学生にとってとても嬉しいシステムです!

また観光学は多くの学問分野に関わるのですが、このコースがあるおかげで多面的に学ぶことができます。

 

そしてさらに観光学を学び、研究できる環境が整っていきます!

2011年には

「観光学研究科修士課程」を設置

 

3年後の2014年に

「観光学研究科博士課程」が設置されました。

 

これにより、和歌山大学に

学部から博士課程までの全てがそろいました。

 

和歌山大学では

  1. 日本においての観光学の確立

  2. 観光学教育研究の世界水準への高度化・国際化の達成

  3. 観光立国のリーダーとして活躍できる高度な人材養成

を目標とし、観光教育に力を入れています。

 

このような観光教育により、

観光立国を担う人材養成に和歌山大学は取り組んでいます。

 

和歌山県には

世界遺産や国指定文化財、歴史を感じる風情ある場所が沢山あるので

実際に自分の目で見て、体験して、学ぶ

という学習ができる恵まれた立地条件であると思います。

 

また和歌山県は、

「観光立県宣言」を掲げて、「観光」による地域再生に力を入れています!

 

そのこともあり、和歌山大学は観光学を勉強する

とっておきの場所だと私は思っています!

 

では、観光学部がつくられた背景はどのようなものだったのでしょうか?

 

そもそも大学は研究、教育を行いますが、

それとともに地域貢献、社会貢献が期待されています。

特に地方国公立大学においては地域再生への貢献が期待されます。

そんな中で和歌山大学は、

学生の活動を通して地域活性化に貢献できる人材育成に取り組もう考えました。

その当時、

2003年1月「観光立国懇談会」が政府に設置され

また、ビジット・ジャパン・キャンペーン事業

(2010年までに訪日外国人旅行者数の1,000万人突破を目指すというもの)

の展開で、日本中が観光振興に注目していました。

そして、2004年7月「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界文化遺産に登録され、

和歌山県でも観光振興にますます焦点が当てられ、

そして和歌山大学は日本の観光教育に先駆け観光学部を設置しました。

 

そのような背景を受け、現在私達は有意義な観光教育を受けることができています。

これは観光学部に限った歴史ではないですが

和歌山大学には2001年まで、日本で3体、世界で6体しかない

ニホンオオカミの標本が保管されていました。

教育学部の宮本典子教授により、現在は和歌山県立自然博物館に寄託され保管、展示されています。

そのような地域と大学が一体となった取り組みは、

学生と博物館、また地域の方と大学生を結ぶ架け橋となり、

観光学部がつくられた目的の通り

地域再生、地域貢献に結びつくのではないかと思います。

実際に自分の目で見たり、聞いたり、足を運んで学ぶからこそ

濃厚な学びができ、また学ぶ楽しさを感じるのだと思います。

 

1875(明治8)年に和歌山県師範学校が設立されて以来、今日まで140年の間

和歌山大学の歴史は、その時代時代の人によって現代まで受け継がれています。

私達は、この歴史ある和歌山大学の学生として

後世につながる新たな歴史を刻んでいかなければならないと思います。