みなさん、こんにちは!! システム工学研究科(大学院)2年生で、今日卒業する佐藤賢太郎です。

春休みはいかがお過ごしでしょうか。僕は、4月からの社会人生活に向けて、引越し作業に追われる毎日です。しかし、忙しいといっても、大学生4年、大学院生2年の計6年もの時間を過ごした思い出を振り返ったりもします。

ここからは、僕の学生生活の体験談です。長くなるので、さっと読んで頂ければ幸いです!

 

大学に受験するときに、理系に行くか、文系に行くかを選びますよね。当然、僕も選ぶ時期がありました。 僕が理系に進んだ理由は大きく2つあります。

1つ目は、高校のときの担任である物理のK先生です。泉北高校の総合科学科(理系のクラス)に在籍していた僕ですが、物理が特に苦手で、良い時で30点、悪い時は10点という、ひどい成績でした。

僕の成績を見て、K先生は、何かやってくれるワケでもなく、ただただ呆れるだけでした。 この頃の点数が取れないという悔しい思いと、K先生より物理を勉強して見返してやろうという思いが今の進路につながりました。

もう1つの理由は、ある人物との出逢いです。 現役の大学受験に失敗し、浪人が決定してしまったことで、自分は頭が悪い、理系の科目は向いていないと悲観的に考えてしまいました。

そんなある日、脳科学者の茂木健一郎さんが出演するテレビを観ました。「脳を活かす勉強法」という本のインタビューで、彼は勉強でつまづく人は、頭が悪いというわけではなく、脳が反応する、喜ぶ方法を知らないだけだと話していました。

何気ない一言であったかもしれませんが、この一言がきっかけになり、理系でもう一度頑張ってみようと決意し直しました。

ところで、僕が和歌山大学を何故受験したかと言うと、何としても国立に入ることを優先したためです。 センター試験の点数が高くなく、難関大学の合格率が低い状況でした。

私立大学の合格は頂いていたのですが、実家の家計を考えると、学生生活のほとんどをアルバイトで過ごすことは確実でした。

僕はアルバイト以外の活動も充実させて、また勉強をしっかりやろうと考えていました。ですから、1浪であることも考慮し、当時の倍率が低めの学科、光メカトロニクス学科を受験することに決めました。

物理の授業がたくさんある学科であったので、まさに僕に打ってつけでした!その甲斐もあってか、何とか和歌山大学の前期試験に合格できました。 このように絞って大学を考えるのも大切ですよ。

 

入学して間も無く、僕は準硬式野球部に入部しました。中学校のときも野球部だったのですが、チームが大嫌いで野球が嫌いになり、高校にはあえて野球部のない、泉北高校に進みました。

しかし、離れることで、 自分が野球好きであることに気づき、大学でもう一度野球をすることにしました! 3年間経験者に混じって取り組み、レギュラーにはなれませんでしたが、心から楽しく野球ができたことに、大満足でした。

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みなさんも、サークルだけでなく、部活動も考えてみてはいかがでしょうか。 野球部を引退したあとの3年生後期に、当時の広報マネージャーYさん(本当に感謝しています!!)のメールを見て、このブロクの運営をしている学生広報チームPRismに参加しました。

学生目線で、大学の魅力や情報を発信する団体です。 所属する光メカトロニクス学科はシステム工学部であり、他学部の学生と触れ合うことはあまりありませんでした。

別に触れ合わなくてもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、僕はアルバイトや部活動の経験で、自分とは全く違う夢や信念を持つ人の話を聞いて、自分の今後の人生を深く考えるようになりました。

そのため、大学でも多くの人と関わって、自身の成長につなげようと、この団体に参加することに決めました。

あと、人前で自分の考えを表現することが苦手であったこともあり、広報活動を通して克服できればと考えていました(笑) 初めての活動は、母校への受験対策資料の作成でした。

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高校生の大学案内、オープンキャンパスのPR、ブログの発信など、この団体で2年活動しました。 活動をすることで、口動より行動することを僕のモットーとしました。

ミーティングや雑談であーだこーだ話すなら、失敗してもいいから体を動かして、行動で示すことが重要だと考えたためです。

口だけ動かして何もしようとしない人より、ブサイクでも成し遂げようとする人の方が信頼を得ることができると、僕は思います。

 

少し課外活動の話が多くなりましたね。ここからは勉強の話です。 大学では、各授業の成績を不可、可、良、優の4つで評価されます。

受けた授業を合格する(単位をとる)には、60点以上の点数を取れば良いのです。なんだ、簡単じゃないかと思われるかもしれませんが、そうでもありません。

月曜〜金曜まで90分の授業をいくつも受けること、また科目との相性など、油断していると不可になってしまいます。

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あまりに単位が取れないと進級できない留年になってしまいます。僕も3年生の前期が留年の危機でした。

危機に立たされたことで、自分の授業態度や生活を見直すことに至りました。 単純な発想ですが、慣れというは恐ろしいものです。

例えば授業をサボったり、宿題をしなかったり、居眠りしたりと悪い習慣は、慣れてしまうと中々抜け出せません。高校のときのように、先生に怒られるということもあまりありません。

そのような習慣にならないように、席が自由な大学ではありますが、あえて一番前に行き、黒板の内容をノートにまとめ、帰りの電車でも教科書を開くように行動しました。この行動は、高校や浪人の時と同じですね。

今、その習慣をこなせるみなさん、大切にしてくださいね。 何とか難を逃れて進級して束の間、3年生後期から、研究室に配属されました。

これまでは指定された科目だけ勉強していればよかったのですが、研究するテーマを決めて、1週間に1度のゼミという時間に、指導教員の先生に進み具合を報告しなければならなくなりました。

学生それぞれでテーマは異なり、結果を出すため頭を抱えながら、もがき、答えや成果を出していく。この取り組みは理系ならではですね。

ちなみに、僕は棒とワイヤーを用いたテンセグリティという構造を使った、構造物の軽量化について研究していました。

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4年生〜大学院2年生の3年間研究に取り組み、今日、卒業を迎えました。

研究が慣れないころは、指導教員のN先生の厳しい指導を恐怖に感じていましたが、最後の論文を仕上げたころには、これまで指導頂いた感謝の気持ちでいっぱいです。

本当に長くなってしまいましたが、最後に一言。

大学は、本当に自由です。どんな活動をして、どんなことを学ぶかは、学生さまざまです!

そこで自分から行動できるか、何もしないかで学生生活は大きく変わります!

ただ、1人で頑張りすぎず、友達や先輩、先生を大切にして、時には助けてもらってください!それもまた勇気です!!