学長とお話したことありますか?

 

学長のイメージは「堅そう」?

いやそもそも「見たことない」し「わからない」??

 

ということで今回のテーマ「となりの主人公」

最後の登場人物は瀧学長。

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瀧学長は和歌山大学で初のシステム工学部出身の学長。

そんな瀧学長が若かりし頃・・・

THE・理系少年だったよう。

毎日山に登ってトンボのヤゴを捕まえたり、高学年の理科の番組を見たり、家の時計を分解したり・・・

分解して組み直すと必ずねじが余っていて家中の時計を壊していたそう(笑)

 

そのころの日本は高度経済成長のまっただ中。

大阪万博にアポロの月面着陸・・・

どんどん技術が進んでいく中

瀧少年は宇宙船を画用紙で作ったり、初めてコンピューターを目にしたりして、

興味に突き動かされていきました。

 

中学生の時に初めてコンピューターにふれたがその後ふれることはなく・・・

あの感動は忘れられない!毎日コンピューターをさわりたい!と

迷わずコンピューターについて学べる大学を選択したそう。

 

大学で勉強したことは

小さい頃から生き物を追いかけ、コンピューターに憧れていた先生だったので

「人間のように話せるロボットを作りたい」と人工知能についてでした。

 

先生はそのまま教授になったのではなく企業に入社されました。

企業ではコンピューター開発の研究をしており、

これからも研究がしたいと

和歌山大学にシステム工学部ができた数年後に

和歌山大学の教授になられました。

 

そして、この春から学長になった瀧先生。

今回お話を聞いてみて学長は自分の興味のあることに

素直に取り組んできた方なのだと思いました。

授業で聞いたそのままの答えでは満足できず

自分なりの答えをで調べるのが好きだった瀧先生。

自分の「興味」に関して答えを出すために

学び、作って行く。

世の中の当たり前を疑う、変えようと考える。

これこそが、「学び」??

 

となると私の興味はどこにあるのだろう。

 

私が、17歳のとき、

なりたいものがあった。

でも、学校の中で1番ぐらいに成績が悪かった。

自分に自信がなかった。

なりたいものと勉強が上手く結びつかずに

言い訳ばかりして逃げていた。

18歳になったとき、わたしは前期試験に落ちた。

後期試験に向けて高校の教室で小論文の対策をしていた私に

なりたいものは、なかった。

「とにかく、この大学に行けたらそれでいい。」

 

大学に進んだ理由は今や

大学全入時代で行けたら行くのが当たり前だからなのかもしれない。

就職活動で有利になるそうだから1つでも「いい」大学に行く。

 

自発的に学べ、

積極的に行動しろ、

自分が誰かに評価されるために

自分を作っていくことの方に慣れてしまったかもしれない。

 

不思議に思うこと

現状を疑ってみること

人と違う考えを持つこと

今を変えようと思うこと

これらは大学生になるまでに

だめなことだと思ってしまったかもしれない。

 

しかし、

学長は「自信を持ってほしい」とおっしゃっていた。

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自分たちの周りには興味の種が散らばっているのだと思う。

自分が心を動かす何かにもっと耳を傾けて

とにかく飛びついて

人と違うことに恐れず

自分を感じていけたら

それに自信を持って生きて行けたら

もっといいのだと思う。

 

新しいものに触れて、

あれ?なぜ?本当かな?と思うこと、ない訳じゃない。

感覚的にこれは好きだな、嫌いだなと思うことがあって、

おかしいだろうって思うこともある。

不思議だなって思うこともある。

人よりも好きかどうかは分からないけれど

とても好きなものもある。

 

わたしたちがやっと興味を見つけられるようになったときに

興味を駆り立てる場所があってほしい。

興味に向かって進める環境があってほしい。

 

最初から将来なんて描けなくて

興味が変わることだってある。

それでも自分の中には興味の種が必ずある。

 

だから迷って、悩んで、

今自分が目の前で学んでいるものや経験していることを通して

感じて、考えて、

そして自信にしていけたらいいのだと思う。

 

教育学、経済学、システム工学、観光学

クリエ、留学、ボランティア、部活、サークル、バイト・・・

同じ興味に対して、違う分野から取り組んでいる。

共に考え、共に感じる。

 

和歌山大学は

「興味」を探せて、そのための学びの「自由」があると思う。

地方だから、と悲観していない。

地方という条件は武器だと思う。

一般性だけではなく、地域に根ざした個別性も同時に学べる。

わたしは4回生。

社会人0年目。

ここでもっと迷って、悩んで、感じて、考える。

そして「自信」を持って「世界」に飛び込みたいと思う。

 

この大学でもっとやれることがあると思った。