僕の年も、センター試験の日に雪が降りました。

名古屋では有名な、急勾配の坂道を登った先にあった会場の大学は、

帰り道に、すべって転ばないようにと、迂回ルートを案内していました。

 

自己採点のために登校する翌日は雪が積もっていたので、

自転車通学だった3年間で初めて満員電車に乗った記憶があります。

 

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和歌山大学を選んだのは、

センターの結果、和歌山大学観光学部が"バンザイ"していたからです。

そう、河合塾のバンザイシステム。

 

国公立じゃなきゃダメ。

地元の大学は、センター失敗したからムリ。

バンザイしていた観光学部。

 

そのとき初めて、

パンフレットを取り寄せて、

ネットで検索して、

 

面白そうじゃん。A判定だし、ここにしよう。

 

そんなふうに選びました。

 

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2011年3月12日

2次試験はあの日の翌日でした。

 

3.11のその時は、和歌山に向かう名古屋駅のホーム。

 

"滑り止め受験"した私大に落ちていた僕は最初、立ちくらみだと思いました。

あの頃は、自分のことでいっぱいいっぱいでした。

 

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2011年に大学生になった僕は、

被災地のボランティアに没頭し、NPO活動やまちづくりに惹かれていきました。

 

どこでどうしてか、

書いている今も分からないままなのですが、ある時、ボランティアをしている自分の限界を感じました。

無教養。

けれど、そのまま大学4年間を過ごしました。

 

「ボランティア」を名乗って、

逆に、お世話になりっぱなしだった人たちに連絡ひとつ取らずに。

 

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自分の実生活さえおぼつかなくなっているのに、3.11後の世の中について考えようとするナンセンス。

 

大学で勉強しなかったために、

でもボランティアをしたために、

言葉にできないしこりを残したまま。

 

 

5年目、

留年を機に、自分の生活をひとつひとつ確実にこなすことからやり直しました。

早寝早起き朝ごはん。

 

今は、

なぜ、僕はボランティアに惹かれたのかを明らかにするために、大学院で学んでいます。

 

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ゼミの先生に「ボランティア」を研究するにあたり言われたことがあります。

 

ボランティアは人間の本質に関わることだから、

その本質である、幸福を追求すること、幸せについて考察するべきだ、と。

 

 

「幸福」

 

 

ますますわかりません。

 

 

ある本には

暇だからそんなこと考えるんだ。

と書いてありました。

 

 

でも、この1、2年の自分を振り返ると、

 

毎朝、新聞を読んで、

昨日までの世の中の出来事を知り、

本や映画で、

昔の人たちが考えていたことを知る。

 

なによりも、

インプットそのものが楽しい。

 

幸福は、この日々の具体的な生活にあると思って、研究をすすめています。

 

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さて、これは受験生応援ブログでした。

受験生、

2017年に大学生になるひとに。

 

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大学生になることは、贅沢です。

 

一人暮らし

持て余す暇、自分についての悩み

図書館で見つけた本

 

全て、贅沢品です。

この贅沢を享受できるようになることこそが、大学生になることだとおもうのです。

 

大学生なんだもの、迷いも、迷いのままに、楽しむ。

 

 

"人生は祭りだ!"

 

 

 

観光学研究科1年 中村勇太朗