櫻が散って何日かが過ぎた。

先輩達が卒業して何日かが過ぎた。

櫻が満開である日はあまりにも短い。櫻の花が散る度に、虚しさが流れてくる。春は別れの季節だと強く意識させられる。3回生になって、出逢いよりも別れの方が多くなったからかもしれない。

1、2回生の時はたくさんの人と出逢った。その人達にたくさん教えてもらい、学んだ。そして、僕は3回生になる。先輩達は卒業する。もう先輩達の声を聞くことは出来ない。教えてもらうことは出来ない。

しかし、学ぶことはできる。まだ思い出すことができる。
「準備は98%」
先輩達が話していたことばを反芻する。実行する。そこにはまだ先輩達の声が残っている。

「さよなら。君の声を抱いて歩いていく。」

僕の大好きな曲のメロディにのせて。
曲名は櫻ではないけど。

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