和歌山大学では平成16年5月、大学の知的資源を最大限に活用し、自治体等と連携しながら地域防災力の向上を推進する和歌山大学防災研究教育プロジェクトを立ち上げました。平成22年4月より『和歌山大学防災研究教育センター』を設置し、防災の普及を目指して活動を続けています。平成28年4月には,さらなる発展を目指して宇宙教育研究所と合併し、『和歌山大学災害科学教育研究センター』として新たなスタートを切りました。

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セミナー「災害時、あなたは自分のペットをどう守る?(獣医師会等の取り組み)」を開催

2016年1月20日

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平成28年1月20日、防災研究教育センターの防災セミナーを本学産学連携・研究支援センター棟1階多目的研究室において開催しました。

公益社団法人大阪府獣医師会動物救護等対策委員会委員の大下動物病院(堺市)の大下勲院長から、災害時、あなたは自分のペットをどう守る?をテーマとして、災害時の獣医師会の取り組みや啓蒙活動を東日本大震災の事例を交えてお話しいただきました。

災害への備えとして、自助・共助・公助があるが、現状としてペットへの対応において公助はあまり期待できないので、まずは、自助と共助が大事である。
自助として飼い主は、平時から災害時のことを考え取り組むことが必要であり、飼い主の責任として非常時にペットに必要なものを準備しておくこと(使い慣れたもので必要最低限背負えるように)をあげられました。また、動物がケージに入ることを嫌がらない、人を怖がったり攻撃的になったりしない、室内などの決められた場所でも排泄できる、犬はガレキなどで怪我しないようにするために靴や靴下を履くことに慣らしておくなど、いろいろな状況に飼い慣らしておくトレーニング(犬の社会化)が必要とのことでした。
共助としては、散歩仲間や集合住宅で飼い主と非常時に助け合える関係を構築しておくことの重要性・必要性をあげられました。

避難所では、運営者によってペットの同行避難を受け入れる場合と受け入れそのものを拒否される場合があり、受け入れてもらえたとしても長期間の避難生活をずっと一緒に送れることは困難です。事前に自分が住む地域のペット同行避難について自治体に確認しておいてもいいかもしれません。人と動物が安全に避難できるよう、ペットを飼っている方とそうでない方が相互に理解し、協力することも必要だと感じます。しかし、避難所でのペットの問題は認識もされていない場合や認識されていてもどうしていいのか分からない場合も多く、問題提起をして認識を深めることが重要です。ペットの種類も多様化しており、今後のペット動物も含めた防災対策や防災訓練について考える機会となりました。