和歌山大学では平成16年5月、大学の知的資源を最大限に活用し、自治体等と連携しながら地域防災力の向上を推進する和歌山大学防災研究教育プロジェクトを立ち上げました。平成22年4月より『和歌山大学防災研究教育センター』を設置し、防災の普及を目指して活動を続けています。平成28年4月には,さらなる発展を目指して宇宙教育研究所と合併し、『和歌山大学災害科学教育研究センター』として新たなスタートを切りました。

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【開催報告】防災ジオツアー -イシ・イジ 石・意思・遺史・維持-

2016年12月20日

12月11日、和歌山県那智勝浦町にて、防災ジオツアーが開催されました。今回のツアーでは、「イシ(石・意志・遺史)」と「イジ(維持)」をテーマとし、平成23年台風12号による豪雨と土砂災害の被害を中心に、今までの調査研究により得られた成果やの防災対策(砂防堰堤など)について、実際の土砂災害現場を巡りながら各専門家からご説明頂きました。

ツアーではまず、出発前に和歌山県土砂災害啓発センターで当時の土砂災害や洪水の状況・発生要因について学び、その後、源道橋周辺の土石流とこれに伴い発生した井関地区の洪水について、源道橋付近の現状と、そばにある紀伊半島大水害記念碑を見学しながら具体的な説明を受けていました。その後には、那智川流域で最も大きな規模の土石流が発生した金山谷川の土石流発生の源頭部に赴き、なぜ平成23年台風12号の豪雨によって土石流が多発したか、また土石流発生の源頭部がどういった地質的特徴を持つかなど、現場の状況を確認しながら学びました。また金山2号堰堤や渓流の保全工なども見学し、こうした構造物を設置する科学的な理由などを実際の技術者にご説明頂きました。お昼には、地元の食材を生かしたお弁当を用意し、晴天の下での昼食となりました。また午後には、鳴子谷川の土石流と砂防堰堤を見学するとともに、同流域に残る棚田や石垣などの痕跡をたどり、土砂災害という負の側面だけでなく、大地の成り立ちや自然の恵みを享受し営まれてきた人々の暮らしについてもご紹介いただきました。最後にジオサイトでもある那智の滝を訪れ、壮大な大地の形成過程についても学びました。

当日は天候にも恵まれ、20名を超える参加者の皆様と活気のあるツアーを行うことができました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。

 

開会のあいさつと講話(143KB)

紀伊半島大水害記念碑にて(256KB)

金山谷の土石流源頭の見学(228KB)

金山2号堰堤(198KB)

大地の成り立ちを学ぶ(鳴子谷川周辺にて)(239KB)

那智の滝(216KB)