和歌山大学では平成16年5月、大学の知的資源を最大限に活用し、自治体等と連携しながら地域防災力の向上を推進する和歌山大学防災研究教育プロジェクトを立ち上げました。平成22年4月より『和歌山大学防災研究教育センター』を設置し、防災の普及を目指して活動を続けています。平成28年4月には,さらなる発展を目指して宇宙教育研究所と合併し、『和歌山大学災害科学教育研究センター』として新たなスタートを切りました。

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【開催報告】色川の防災ジオツアー -イシ・イジ 石・意思・遺史・維持-

2017年3月13日

3月4日、和歌山県那智勝浦町色川地域を中心に、今年度第二弾の防災ジオツアー「色川の防災ジオツアー」が開催されました。今回のツアーでは、12月11日の第1回防災ジオツアーに引き続き「イシ(石・意志・遺史)」と「イジ(維持)」をテーマとし、平成23年台風12号による豪雨と土砂災害の被害を中心に、今までの調査研究により得られた成果やの防災対策(砂防堰堤など)について、実際の土砂災害現場や被災地域で各専門家からご説明頂きました。


ツアーではまず、出発前に和歌山県土砂災害啓発センターで色川地区の概要と当時の土砂災害の状況・発生要因、砂防堰堤の意義などについて、模型実験を交えて学び、その後、色川地域の全景を俯瞰できるビューポイントまで移動し、色川地域の地形・地質の特徴や地域の歴史、現在の姿などについて具体的な説明を受けました。その後には、土石流が発生した口色川地区の赤畠谷に赴き、土石流発生のメカニズムや当時の様子、現在の砂防堰堤などについて、現場の状況を確認しながら学びました。特に砂防堰堤に関しては、これが建設された経緯や技術的背景などについて、詳しい説明を受けました。そして、口色川の中心にある口色川会館まで徒歩で移動し、実際に口色川に住まれる住民の皆様に地域の特色などをお話しいただきました。特に、土砂災害という負の側面だけでなく、大地の成り立ちや自然の恵みを享受し営まれてきた人々の暮らしについてもご紹介いただきました。お昼には、地元の食材をふんだんに使ったあたたかな料理が用意されており、参加者の皆様も舌鼓を打っていました。また昼食後には、地元の食材などの販売もあり、お土産品の購入など、参加者の皆様に大変好評でした。昼食後は集落の散策も兼ね、口色川の全景が見渡せる宝泰寺の境内に上がり、引き続き地区についての説明を受けました。最後にジオサイトでもある色川の土石流犠牲者供養岩を訪れ、巨岩を運ぶ土石流の力と過去の災害について勉強しました。

 

当日は春が近づくあたたかな陽気の中、20名を超える参加者の皆様と活気のあるツアーを行うことができました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。

 

土石流と砂防堰堤の説明(模型実験).jpg(165KB)

色川地域全景ポイント.jpg(220KB)

赤畠谷の砂防堰堤.jpg(208KB)

赤畠谷の土石流源頭部.jpg(265KB)

ツアーの風景.jpg(300KB)

色川の土石流犠牲者供養岩.jpg(280KB)