和歌山大学広報誌 アブニール vol.21

和歌山大学広報誌 アブニール vol.21 page 2/16

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巻頭特集平成24年4月1日に南海本線の孝子駅と紀ノ川駅の間に「和歌山大学前」駅が開業しました。これまでは孝子~紀ノ川~和歌山市という停車駅があり、紀ノ川駅より自転車や徒歩、または和歌山市駅からバスという経....

巻頭特集平成24年4月1日に南海本線の孝子駅と紀ノ川駅の間に「和歌山大学前」駅が開業しました。これまでは孝子~紀ノ川~和歌山市という停車駅があり、紀ノ川駅より自転車や徒歩、または和歌山市駅からバスという経路を利用する学生が多かったのですが、今後は和歌山大学前駅から徒歩・自転車・バスでのアクセスが可能となり、通学時間が大幅に短縮される見込みです。和歌山市方面南海本線なんば方面栄谷キャンパスは緑に囲まれ、眺望も良く、国立大学屈指の快適さを誇っています。しかしながら、これまでは決して人や環境に優しいキャンパスだとは言えませんでした。なぜなら、大半の教職員と多くの学生が自家用車やバイクで通勤・通学してきたからです。ある人が、平均的な自家用車で片道70km通勤・通学する場合を考えてみましょう。おおむね堺市や大阪市南部からの距離に相当します。このとき、往復で排出する二酸化炭素は約23.8kgとなります。これは、新型の37型液晶テレビを約400時間(!)つけっぱなしにするのと同等の排出量です。平均的なバイクで通勤・通学すると、おおよそその半分の排出量となります。この人が新駅開業を機に鉄道での通勤・通学を始めれば、往復の二酸化炭素は約2.7kg、つまり自家用車の約1/9、バイクの2割強で済むのです。自家用車やバイクでの通勤・通学は確かに楽ですが、運動不足の危険がつきまといます。新駅開業を機会に、あなた自身の健康を考えて、徒歩や自転車と公共交通を中心とした通勤・通学スタイルに変えてみませんか?新駅から大学までは徒歩で往復40分。自宅から最寄り駅まで往復20分歩くと仮定して、計1時間です。この場合の消費カロリーは、30歳代・体重65kgの男性で240kcal。30歳代・体重50kgの女性で174kcalです。体脂肪に換算して33g(男性)、24g(女性)です。「毎日続けたら1ヶ月で体重が数百g減る」とイメージしながら歩きましょう。毎日の通勤・通学の時間を運動時間に変えることで、無理なく健康になろうではありませんか。しかもタダです!メタボ解消で社会的な医療費も削減できます。自家用車やバイクでの通勤・通学で、もう一つ心配なのは交通事故です。和歌山大学生が関与した交通事故件数は、平成19年度が6件(うち原付・バイクが4件、自転車が2件)、20年度が9件(同6件、3件)、21年度が11件(同8件、3件)、22年度が15件(同11件、3件)と年々増加していますが、特に原付・バイク事故が急増しています(データは学研災等の保険の申請数:学生支援課調べ)。和歌山大学のみなさん!新駅開業を機に、安全や健康や環境のことを考えて、スマートに通勤・通学手段を選ぼうではありませんか。1スマートな通勤・通学を進めるためには、施設等の整備も必要です。例えば、キャンパス内に自転車や徒歩での通勤・通学用のシャワールームを設けてはいかがでしょうか。また、新駅~大学間の通学ルートを安全で快適なものとするために、一人ひとりがマナーを守ることも大事です。通学ルートの美化活動や防犯活動への積極的な取り組みも望まれます。