プリズムvol.01

和歌山大学広報誌 アブニール vol.21 page 6/8

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輝く南紀の源南紀を愛し、南紀をベースに活躍するお2人を紹介します。地域を盛り上げる人とはどのような人なのでしょうか。環境づくりを実体験を味わえる載っていない、ガイドブックには田辺市熊野ツーリズムビュー....

輝く南紀の源南紀を愛し、南紀をベースに活躍するお2人を紹介します。地域を盛り上げる人とはどのような人なのでしょうか。環境づくりを実体験を味わえる載っていない、ガイドブックには田辺市熊野ツーリズムビューロー多田稔子さん和歌山県生まれ。和歌山大学教育学部卒業。女性初の田辺観光協会長を経て田辺市内の5つの観光協会で組織する田辺市熊野ツーリズムビューロー初代会長に就任。持続可能な観光振興を進めている。Q.田辺市熊野ツーリズムビューローとは?主に二つの軸で活動しています。ひとつは田辺市域を中心とした観光プロモーション、もうひとつは着地型観光のしくみづくりです。前者は日本国内だけでなく、世界に向けて観光に関するあらゆる情報を発信しています。後者は、DMC(Destination ManagementCompany)の運営です。外国からのお客様にも安心して旅をしていただけるように、宿泊施設などに対してワークショップを開催してきました。例えば、言葉の壁を取り払うための指さしツールや周辺マップの作成、また外国人に多いベジタリアン対応など、各施設とともにつくりあげてきました。Q.これからの展望を教えてください。さらに受け入れ態勢を強化し、田辺だけでなく紀伊半島を自由に旅していただける環境を整えたいです。また、旅の商品の充実化を図り、農家民泊やジオツーリズムなど様々な視点から新しい商品を作っていきたいです。ガイドブックには載っていない南紀の生活感やそこだからこそできる実体験を味わえるような環境を提供していきたいですね。Q.和大生に向けて一言お願いします。和大OGとして何度か講義をさせていただいたことがありますが、真面目で熱心だという印象を受けました。今後進路で迷うこともあると思いますが、自分で「起業する」という選択肢もあります。この先、日本の若者にとって大切な生き方となるのではないでしょうか?Q.どのような活動をしておられますか?それぞれの地域を結び、南紀という広域で和歌山を盛り上げる活動をしています。例えば太地のイルカを太地町くじらの博物館よりお借りして田辺の海水浴場で飼育したり、南紀地域で熊野米といったお米を農家さんと連携して作ったりといったことです。産業と観光を南紀という広域で行うことによって雇用が生まれ、若い人も南紀に足を運ぶようになってくれるのではないかと考えています。Q.これからの展望を教えてください。南紀の未来をつくっていく町づくりをしたいと考えています。2015年には紀の国わかやま国体がありますし、高野山の1200年祭もあります。和歌山に人々がたくさん訪れるので、そこで南紀もPRしていきたいです。和歌山の人口は年間約1万人減っているので、和歌山を好きになって和歌山に住みたいという人が増えるといいなと思います。一緒に流通するモノとコロが新しい価値を創造し、地域を見直し、Q.和大生に向けて一言お願いします。ぜひ南紀に来て、熊野米プロジェクトやイルカふれあい事業にたくさん関わって欲しいです。例えば経済学部でしたらプロジェクトの運営、観光学部は観光と産業のリンク、システム工学部はデザイン、教育学部は食育といったことが勉強できると思います。ミス熊野米なんていうのもおもしろそうだと思います。経験は将来絶対役に立ちます。南紀で活きた経験を積んでみるのはどうですか?田上米穀店熊野米田上雅人さん田上米穀店を営むかたわら田辺市で他の地域と連携しながら、熊野米プロジェクトをはじめとした南紀を盛り上げる活動を行っている。彼の活動はこれからの和歌山をみつめた地域を大切にする取り組みである。05