和歌山大学広報誌 アブニール vol.22

和歌山大学広報誌 アブニール vol.21 page 5/20

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「和歌山の若者へのメッセージと和歌山の未来」学長和歌山県は若者が外に出ていくという構造的にやむを得ないところもありますが、地域の大学も大いに奮闘しなくてはいけないと思います。一方で和歌山の大学に進学し....

「和歌山の若者へのメッセージと和歌山の未来」学長和歌山県は若者が外に出ていくという構造的にやむを得ないところもありますが、地域の大学も大いに奮闘しなくてはいけないと思います。一方で和歌山の大学に進学しなくても、外で学んだ後にまた地元に帰ってこれる状態を作ることも必要だと思いますが、和歌山県の若者にメッセージはありますか?知事それはもう、みんながんばって!ということに尽きます。本当は和歌山にいてもらうことがいいんですけど、県内の大学の数の問題もありますし、やっぱりどこか外に出て勉強することは仕方ない。自分の行きたいところに行けばいいし、もっと言えば、自分の好きなところで仕事すればいいと思っています。ただ、和歌山に帰って来たかったがそのチャンスがなかった、あるいは和歌山で就職したいと思っても、地元の企業を知らず、チャンスを失っている可能性もある。世界に通用する企業が和歌山にもあります。我々も和歌山の情報を大学生にどんどん提供しようと一生懸命がんばっています。学長今まで和歌山大学の学生もなかなか地元の企業を発見できなかったのですが、就職支援体制やキャリア支援体制を強化した結果、学生と地域の優良企業が結びつくような流れも出来つつあります。知事和歌山に大学があるということ自体がものすごくいい。若い人がたくさんいるわけですから、地域に立派な学生がいることは和歌山の運命を左右するのでは。そういう意味で大学が山の上に行ったことはまずいんですよ。知事私は今の学部構成自体は良く出来ていると思います。今あるそれぞれの学部を世界一にしていって欲しいです。特に教育学部は和歌山にとって生命線ですよね。教員の多くが和歌山大学卒です。和歌山大学の学生が立派になって社会に、地域に出ていけば、和歌山の教育が明るくなります。学長教育学部でいうとホームステイ実習という全国的にも珍しいプログラムがあって、和歌山の農村のお宅に泊めてもらいながら教育実習に臨みます。これまでで延べ300人くらいが体験しているのですが、都市の学校で実習するのとは全然違って、教師の技術ではなくて資質を養い、地域で貢献するのが自分の職業なのではという非常に高い想いを持って帰ってきます。和歌山と地域が若者を育てて、教師として育ててくれています。知事ジョイントカレッジもいいですよね。大学に教えてもらいながら、思うところも言える関係であれば素晴らしいと思います。学長大学でやるべきことをちゃんとやりまして、お役に立てればと思っています。本日はありがとうございました。学長100年ぐらいのプロジェクトでまちの中に戻すのはどうですか?(笑)これから大学をどのように作り直していくのか、10年、20年計画で時代に合わせて作り直していく必要があると思っています。今の学部体制は崩さずに、和歌山県にあるのだからこういう教育体系をつくって、こういう学生を出したらどうだという知事の思いがあればお聞かせください。撮影:谷口祐太(PRism)4