国立大学法人 和歌山大学

紀州のお祭り

伝統ある文化には、伝統あるお祭りがつきものです。歴史の古い和歌山には、古くから続くお祭りがいくつもあります。でも、活力ある文化は、新しいお祭りもまた生み出します。

淡島神社の雛流し

和歌山市駅から南海加太線で20分余り。終点で降りて西へ歩くと海にでる。夕陽のきれいな岬にあるのが、非常に歴史の古い淡島神社である。初めて訪れた人は、境内に並べられた無数の人形たちに、驚くだろう。

日本では、古来、あらゆるものに生命が宿っていると考え、不用になったものも、ただ捨てるのではなく、感謝の気持ちをこめて、寺や神社で「供養」という儀式をした。淡島神社には、全国各地から、たくさんの人形が、供養のために送られてくる。

集まった人形たちを、毎年、女の節句である3月3日に船に乗せて海に流すのが、「雛流し」である。人形たちは、女性の身代わりとなって、災いや不幸を自分の身に背負い、海の彼方へと消えてゆくと考えられている。女性の思いのたけを込めた人形で、雛流しの船はいっぱいになる。

那智の火祭

雛流しが女性のお祭りとすれば、那智の火祭りは、勇壮な男性の祭りである。

熊野3山のひとつ、熊野那智大社は、毎年7月の例大祭で行われる「那智の火祭り」で有名である。燃えさかる50kgもある大松明12基が、男たちによって、石段を上って神扇を迎え、先導して滝に下る。

和歌祭

紀州藩の初代藩主徳川頼宣は、景勝地和歌浦に、父の徳川家康をまつる東照宮を建て、命日に祭りを行った。やがてそれは和歌祭と呼ばれるようになり、和歌山最大の祭となっていった。一時期、縮小や中断があったが、それを乗り越え、和歌山を代表する伝統ある祭として、毎年5月に、盛大に開催されている。

東照宮の108段の石段からの勇壮な神輿降ろしに始まり、武者をはじめ様々な衣装の人々の行列が続き、幌まわしなども見られる、風流で賑やかな和歌祭には、和歌山大学の留学生も、地域の人々の支援で、毎年参加している。(写真右:祭りに参加した留学生たち)

紀州おどり「ぶんだら節」

江戸時代、紀州の豪商・紀伊国屋文左衛門は、江戸の大火に際して、荒海をおして材木を運び、その復興に力を貸し、また自らも大きな利益をあげた。

1969年、和歌山市の誕生80年を記念して、黒潮を思わせる躍動感あふれる民謡と踊りが作られ、「ぶんだら節」と名付けられた。「ぶんだら」は、「文左衛門」からきているという。

いまでは、毎年8月に、10万人を越える人出で賑わう大イベントとなっている。留学生たちも、WINコンコードの「連」として、毎年参加して楽しんでいる。(写真:浴衣姿でぶんだらを楽しむ留学生たち)

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