国立大学法人 和歌山大学

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わかやまシニアエクササイズ実演

開催場所:メインステージ
開催時間:14:45

教育学部教授 本山 貢

和歌山県は高齢化が進むなか、介護保険を利用する介護認定率が全国ワースト3位となり、それに伴い介護保険給付費が高騰し、県・市町村財政を圧迫させています(和歌山県年間約700億円)。こうした背景をなんとか抑制させる介護予防対策が求められてきました。そこで平成16年度から和歌山県長寿社会推進課と和歌山大学教育学部本山研究室とが協働で介護予防のための運動プログラム(「わかやまシニアエクササイズ」)の開発研究に取り組んできました。

平成16年度は本山らが考案した運動プログラムを県内モデル3町村で展開する介入研究を実施したところ、高齢者の筋力向上および筋肥大をもたらす有効性の高い運動プログラムであることが実証されました。平成17年度はモデル事業を参考として和歌山県下19市町村が同様の運動プログラムで地域支援事業を展開し、同様な効果を再確認しています。また、医療費の抑制・適正化に貢献できる可能性が明らかになっています。こうした有効性が明らかにされたことで18年度は県内26市町村が「わかやまシニアエクササイズ」の運動プログラムで介護予防に取り組む予定です。「わかやまシニアエクササイズ」を取り入れた介護予防事業(地域支援事業)は老人医療費や介護認定率を抑制し、市町村保健福祉財政の危機を乗り切るために欠かすことのできない対策であると確信しています。

平成18年4月から介護保険制度改正により、介護予防の重点的施策として「高齢者の運動機能向上」が重要視されています。我々はこうした制度改正に適合したエビデンスに基づいた運動プログラムを自治体、さらには民間事業所等で現在展開している次第です。特に18年度は和歌山市と和歌山大学とが協働で大規模な特定高齢者体力向上トレーニング施策を7月から展開する予定です。このメッセではこうした背景を簡単にご紹介し、介護予防に効果的な運動プログラム(「わかやまシニアエクササイズ」)の実演を行いたいと考えています。