国立大学法人 和歌山大学

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2015年度 公開研究会について

平成27年4月12日(日)、公開研究会『森田庄兵衛の新和歌浦開発事業』を開催します。

 新和歌浦には明治44年(1911)に竣工した煉瓦造りの隧道が二つある。これらは、森田庄兵衛が周遊道路用に建設したものと言われてきたが、第二隧道の先は行き止まりで、どこにも通じていない。そこで、構造調査・検討したところ、隧道は路面電車用のものであることがわかった。隧道内に残された架線設備からみると、運行予定の電車は当時、和歌山市内を運行していた車両ではなく、南海鉄道所有の車両であった可能性が高い。
 森田の事業についての紀伊毎日新聞の記事や夏目漱石日記から、第二隧道を抜けた山腹に「運動場」と称した分譲別荘地造成の工事が始まっていたが急きょ中止されたことがわかる。路面電車は別荘地へのアクセス用であろう。
 森田の事業用地の利用状況をみると、分譲別荘地開発が事業の中心であった可能性が高い。だが、分譲別荘地はできず、路面電車が走ることはなかった。森田の新和歌浦開発事業には、とん挫した知られざる計画があったのである。

 古色豊かな煉瓦隧道は、私たちの心にノスタルジアを掻き立てると共に、これにまつわるヒストリーに誘う力がある。観光資源としての魅力もある歴史教育の重要な素材であろう。第一・第二隧道は、再開発を契機にした新和歌浦の地域創りに有効に活用されることが望まれるが、そのためには朽ちかけた隧道の保存策が急がれる。




研究発表 「隧道が語る森田庄兵衛の新和歌浦開発事業」
         武内雅人(郷土史家・元和歌山大学教育学部客員教授)


【タイムスケジュール】
13:00〜13:30 新和歌浦第1トンネル見学(木村屋前集合)
13:40〜15:30 研究発表と質疑
15:40〜16:30 新和歌浦第2トンネル見学
 ※15:40に木村屋を徒歩で出発
16:30       現地解散


チラシ  チラシ裏


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日 時 平成27年4月12日(日)
    13:00〜16:30
会 場 和歌の浦 木村屋
    (TEL:073-444-0155/和歌山市新和歌浦2-2)
入場無料 事前予約なし
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※ 木村屋には駐車場がありませんので、和歌浦漁港の駐車場(有料)に車を駐車してください。