2007年度学生の研究活動に関する受賞実績

公開日 2008年04月01日

受賞内容

  • 氏名:宮部 真衣さん
  • 論文名:「病院受付における多言語間コミュニケーション支援システムM3の開発」
  • 賞名等:ヤングリサーチャ賞
  • 学会名等:社団法人情報処理学会 マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム2007
  • 関連サイト:http://www.dicomo.org/2007/index.html

概要

発表中の様子

発表中の様子

在日外国人数の増加によって、日本国内の様々な場面で多言語コミュニケーションが必要になっています。特に、医療分野は生命に関わる業務であるため、高精度なコミュニケーションが要求されます。そこで、病院受付での正確なコミュニケーションを支援するために、用例対訳を用いた多言語間コミュニケーション支援システムM3(エムキューブ)の開発を行いました。

M3では、正確なコミュニケーションを実現するために、翻訳者が予め正確に翻訳した用例対訳を利用して対話を行うようになっています。システムを使うことで、病院スタッフと患者さんは自分の言語で正確に対話することができます。

システム実行時の画面

システム実行時の画面

 

受賞内容

  • 氏名:Moonyati Yatidさん
  • 論文名:「絵文字コミュニケーションにおける日本人と外国人の絵文字の並び順」
  • 賞名等:学生奨励賞
  • 学会名等:平成19年度情報処理学会関西支部支部大会
システムの画面

システムの画面

受賞内容

  • 氏名:池信克也さん
  • 論文名:「三次元仮想空間上における多言語チャットコミュニケーション支援」
  • 賞名等:学生奨励賞
  • 学会名等:社団法人情報処理学会第70回全国大会

概要

三次元仮想空間の一つであるSecond Lifeが新しいコミュニケーション環境として普及してきています.しかし、英語圏のユーザが約50%を占め、外国人とチャットを行うには英語を話す必要があります.また、英語を上手く話すことが出来ないユーザも多数存在しており、言語がコミュニケーションの障壁になっています.そこで、Second Life上で多言語チャットコミュニケーション支援環境を構築しました.この研究の目的は、機械翻訳を介したコミュニケーションを行うことにより,コミュニケーションがどのように変化するかを調べることです.

Second Lifeでは、Second Life専用のLinden Scripting Languageを使ってプログラミングする必要があります.この言語はC言語に近く、情報処理I、II、IIIでのC言語の演習や、情報メディア総合演習でのJAVA、メディアデザイン演習でのC#などのプログラミングの経験が役に立ちました.また、サーバのプログラミングやデータベースの構築も必要でしたが、Webプログラミング演習のPHPでのプログラミング演習やWebの仕組み等の知識や、データベースの講義が役に立ちました.Second Lifeでは、三次元仮想空間上のオブジェクトの作成やデザインを行う必要があります.これらは,構成基礎演習での基本要素からのオブジェクトの構成、イラストレーターを利用しての画像作成の演習、コンピュータグラフィックスで学んだ3DCGの知識が役立ちました.デザイン情報学科の多くの講義や演習で修得した知識があったからこそ、短期間で構築出来たと思っています.

発表中の様子

発表中の様子