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インタビュー:濱村さん

コミュニケーション科学クラスタ 
博士前期課程 濱村朱里さん

災害直後の避難支援を目的とした常時利用型災害支援システムの「あかりマップ」というアプリを開発されました。制作するにあたっての様子、これからの将来についてお聞きしました。(2016年3月作成)

2014年3月 学部卒業(デザイン情報学科)
所属研究室:コミュニケーションデザイン研究室

 

 

「あかりマップ」を作ろうと思ったきっかけを教えてください。実際使ってみてどうでしたか?

「あかりマップ」はもともと、所属研究室の先輩が考えたものでした。私が研究を決めかねているときに、研究室の先生が、「防災関連のシステムを作ってみない?」と教えてくださって、作ることになりました。私は海付近で育ち、地震について子どものころから学んでいたため、提案してくれたのだと思います。 実際作ってみて、便利なシステムができあがったのではないかと思っています。

研究(アプリ開発)について、おもしろいと感じる点や苦労した点などについて教えてください。

研究は全部楽しいのですが、私が一番楽しく感じるのは学会発表です。今まで自分がやってきたことを、学外の研究者や先生たちに一人で発表して、いろいろ意見をもらえると、頑張ってよかったなあという気持ちになります。もちろん、厳しいことを言われることもありますが。 苦労する点は、システムの開発でしょうか…。プログラムは好きなのですが、思った通りに動かない時は辛いです。先輩や先生に聞きながら、開発しています。

大学院に進んだ理由、また学部と大学院の違いについて教えてください。

大学院に進んだ理由ですが、まず、3回生の配属の時期に、「就活を頑張るか、研究頑張るか?」について考えました。メディアデザイン演習を通して、私はプログラムを組んで何か作ることが楽しい!と感じていたので、研究を楽しんでみたい!と考え、大学院に進みました。
学部と大学院の大きな違いは、やはり研究室の存在です。大学院生になると、学校に行くとまず研究室に行きます。授業が始まるまで研究室で過ごすといった、研究室中心の生活に変わりました。また、授業が少なくなり自分の研究を頑張らないといけなくなることも、違うと思います。学会発表のために、実験、原稿、発表などもしないといけません。

印象に残っている講義や実習を教えてください。

メディアデザイン演習です。この演習は3回生の時にあり、グループを組んで、ゲームやアプリを作って、学科の先生や生徒たちの前で発表します。私はプログラムを担当したのですが、ちゃんとプログラムを組んで何かを作るのは初めてだったためとっても苦労しました。発表前日までみんなで残って、作っていましたね…。辛かったですが、みんなで作ったことが楽しい思い出になっています。この演習のおかげで、プログラムが好きになって、院に行くことや今の研究室を選ぶことにつながりました。

研究室での生活について教えてください。

言い過ぎかもしれませんが、研究室は自分のもう一つの家のように過ごしています。何もなくても、とりあえず研究室へ行っています。一人一人にパソコンが与えられているので、いつでも研究ができる環境となっています。研究室ではシステムの開発をしたり、授業があった時は課題をしたり…と自由に過ごしています。私の研究室では学生同士で食べ物や飲み物を共同購入しているので、食べ物に関してもかなり充実しています。それ以外では、友達が訪問して喋ったり、研究室の人としゃべったりと、自由です。

今まで学んできたことを将来にどう活かしたいですか?

今まで、システムのデザインやプログラム、わかりやすく説明する技術などを学べました。 プログラムの技術は、実際にシステムを開発するときに役立つと思います。わかりやすく説明する技術は、誰かと話すときや、会社のお客様にシステムを説明するときなど、いろんな場面で活かしていきたいです。

後輩(理系女子)に向けてメッセージをお願いします。

就活をしている時も感じましたが、理系の女子は少ないです。院生になるとかなり少ないです。ですが、女子が少ないことによって、自分を認識してもらえる可能性が上がるな、とポジティブに考えていました。理系は忙しくて大変かもしれませんが、頑張るとたくさん結果が返ってきますし、やりたいことを頑張ると充実して過ごせると思います。無理しない程度に、たくさん頑張ってください。

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