日本建築学会創立120周年記念支部共通事業として実施された提案競技「美しくまちをつくる、むらをつくる(PDF)」にて、九州支部主催のコンペ「城下町くまもとに住みつくす」に応募しました。参加メンバーは空間デザイン研究室、本学地域共同研究センターの河崎昌之先生、建築家の田村元氏に加わっていただきました。結果は最優秀は逃したものの、選外佳作を受賞し、本学システム工学部から学生たちに学部長表彰をいただきました。
地方都市がかかえる共通の問題として、中心市街地にある商店街の活性化を目指したデザイン提案を行うコンペです。テーマは”「城下町くまもとに住みつくす」―まちなかライフをさらに楽しむための仕掛けとしてのデザイン”として、まちづくりの将来性を期待できるものを求められました。審査委員長の工藤和美先生をはじめ4名の審査員が応募32作品の審査を行いました。
電子的ネットワークという"根っこ=NEKKO"を備え、スクリーン投影の"街路樹"による緑地空間の挿入と熊本のシンボルオブジェを創出する提案。
地域ごとに多彩に成長する街並やそこで暮らす人々の想いを樹木の芽吹きや四季の変化をメタファーとして表現することで、熊本市の現在と未来を体感する仕組み。
Network Object
歴史的背景をもつ城下町熊本のもつ地域性や地元住民の生活を映し出すオブジェ。
自分の住む街がどのような活動を行い、計画を立てているのか、今どのような地域問題を抱えているのかが、成長する樹木として映し出され、市民の目をひきつける。市民全員が熊本市の問題を共有し、解決していくためのスキームを提供する。Renovation
地域(ミクロ)の意見や問題は、都市全体(マクロ)な問題として、人々が集い楽しむ公共スペース(アーケード)に投影される。
熊本市民の積極的な街づくりの取り組みや実りある成果は大きく茂った樹木や咲き開いた花として、市民を楽しませる。
同時に成長しない樹木(意見が少ない樹木)、枯れかかった葉は、街の衰退を示すシグナルとして自然に街づくりのヒントを与えてくれる。Sustainability
地域や街区は独立しているのと同時により大きな地域や都市を構成する要素にもなっている。自分の住む街に関与し、意見を述べる仕組み=「Nekko Work」は住民からの意見や提案という小さな種を植え、地域の住民全員が一丸となって育てていく。育った樹は次の樹になるための種となって、変化を保ちながら街をささえていく基本システムとなる。
先端的な情報技術を使いこなしていくことで、遠くに離れた街が対象であっても、デザイン提案を行ったり、互いに離れていても優れた協同作業(コラボレーション)を行うことは可能です。距離や時間といった制約条件をうまく乗り越えて、設計案をとりまとめていくオンライン・ワークショップにもこのコンペでは取り組みました。(詳細ページ)
最終講評会と表彰式は、熊本市現代美術館ホームギャラリーで行われました。研究室からは川角と学生4名が参加し、遠くに離れた大学同士の交流を行いました。