LAST UPDATE 2009.02.16 |
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0. タングステートTOP | 1. W3ユニットによる ペルオキソへテロポリタングステート |
2. W3以外のユニットによる ペルオキソへテロポリタングステート |
3. ペルオキソイソポリタングステート 配位子付ペルオキソポリタングステート |
5. ペルオキソポリタングステートの特徴 |
本研究室で得られた新規錯体 |
[タングステン化合物 4.] |
ペルオキソ基をもたないタングステート |
当研究室では「ペルオキソ基を含む」ポリオキソメタレートを中心に研究を行なっていますが、
その合成や溶液内挙動の追跡過程でペルオキソ基を含まない新規ポリオキソメタレートが
得られることがあります。また、触媒などへの応用を目指したポリオキソメタレートの合成も
行なっています。 ここでは、そうした「ペルオキソ基を含まない」ポリオキソタングステートを紹介いたします。 |
○ S(VI)をヘテロ原子とするWells-Dawson型ポリアニオン |
By H. Ozaki, M. Hanano, Y. Chikaraishi | |
(51-a) | |
[S2W18O62]4- 酸型 |
このアニオンは、有機アンモニウム塩としてすでに報告されているものですが、 強い酸性度を有する酸触媒として機能する可能性があるため、合成を行なっています。 ほぼ安定して合成できるようになりましたが、副生する酢酸を除去することが出来ずに 困っています。また、Moの類似体も有機アンモニウム塩として合成が報告されていますので、 こちらの酸型も合成を試みています。 |
○ 欠損Keggin型に基くポリオキソメタレート |
By Y. Hamamatsu, Y. Okamura | By Y. Okamura |
(52-a) | (53-a) |
[Na2(PO4)4W14O42]10- | [Na6(PO4)6W18O55]14- |
(52-a)・(53-a)とも、欠損b-Keggin型構造に基いています。 水/有機混合溶媒系からのペルオキソホスホタングステート合成の過程で見つかりました。 結晶化のための放置時間が数ヶ月と長くなった場合、ペルオキソ基が全て分解してしまい、 このようなアニオンを作ることになるものと考えています。 (52-a)は5欠損b-Kegginがリン酸基により連結し、内部にナトリウムイオンを2個 取り込んだ構造となっています。構造決定では、カチオン数が現段階では圧倒的に足りず、困っています。 (53-a)は、4欠損b-Keggin(ちょっと変わった抜け方です)が4つのリン酸基と 2つのタングステンにより連結したものです。内部に2個のナトリウムイオンを取り込み、さらに外部の 「欠損部」にもナトリウムイオンがはまっています。さらにアニオン周囲には多くのナトリウムイオンが 配置しており、どこまでを「取り込まれた」Na+とするかは判断の難しいところです。 上記の組成式では6個取り込まれた形としましたが、2個、あるいは4個という捕らえ方も可能です。 |
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