小型ステレオカメラを用いた3次元位置計測システム

和歌山大学システム工学部Vision and Robotics Laboratoryで開発されたシステム

背景

カメラを用いた物体の運動計測技術は,生体の行動観測,ゲーム,CGからロボット制御の分野まで,多肢にわたる分野で必要とされる基本的技術である. 高速,高精度で,しかも簡便で広範囲に3次元位置計測できるシステムが求められている

従来法の問題点

原理と特徴

そこで,ここでは以上の問題を解決した,小型ステレオカメラを用いた3次元位置計測システムを構築した.

システム構成図

図1に提案システムのシステム図を示す.ステレオカメラとして,Point Gray Research社のBumblebeeを用いた.このカメラは,2眼式平行ステレオカメラで,カメラキャリブレーションは出荷時に行われており,IEEE1394インターフェースの搭載されているPCに接続するだけで,簡単かつ高速(30fps)に画像の入力が行える.左右のカメラからの入力画像のサイズは640×480である.

3次元位置計測

以下のような特徴を持つ,色マーカーの3次元位置計測ソフトウェアを開発した

本ソフトウェアは,潟rュープラスより,3DPositionMeasurementSDK(3DPM)として発売されている(3DPMのカタログ).

結果

応用事例

参考文献

  1. 和田俊和:最近傍識別器を用いた色ターゲット検出、情報処理学会トランザクション「コンピュータビジョンとイメージメディア」Vol.44, No.SIG17-014, 2002.
  2. 大池洋史ら:高速追従型アクティブカメラ,MIRU2004  ProceedingsT,pp. 111-112, 2004.
  3. 飯塚ら:ステレオカメラによるリアルタイム3次元位置計測システムMIRU2004  ProceedingsT,pp. 111-112, 2004.(資料)(宣伝用ポスター)
  4. 飯塚ら:視点固定型パン・チルトステレオカメラによるリアルタイム3次元位置計測システムMIRU2005.資料)(宣伝用ポスター