2回目の休憩ののち,ミニ・パネルディスカッションを.
会の代表の先生が司会進行.この日ご講演の高市さん,そして,
初回に講演をされた高田三鈴さんがパネリストになりました.
私が発言録をつくるのは僭越ですが,メモをもとに,興味深かったものを
取り上げておきます.
◆開発者の関心は?
高市さん: 日経ランキング(これ(premium.nikkeibp.co.jp)の紙面版??)は,うのみにできないが,アクセシビリティの推進になった.
高市さん: 提供者はコンテンツが,利用者はモチベーションが大事.「氷川きよし」でWeb使うようになった,「孫とメール」したいからパソコン覚えた,など.
高田さん: 発注者(クライアント)の意識向上を.「画像による時刻表」は,まずい.
◆地方色は?
高市さん: ある.地方では,リーダーの影響力が大きい.また,受注を一つ取るために非常な努力をするが,一つ取れると,次も次もとなりやすい.
◆コンテンツ作りの配慮は?
高市さん: 「ナイアガラの滝」(のアニメーション?)は一度見れば十分.ライフスタイルに密着するものにしないと.
高田さん: 製造業向けページならアクセシビリティは最低限でいい.「部品がほしい」(部品検索が容易に/効率よくできる)という目標を重視する.
◇(会場から)「ユーザ設定が大事」という意見のようで,聞いていて安心した.
高市さん: 賛成.しかし,クリエータとユーザで乖離があることも.商店サイトで「発注」ボタンの画像に代替テキストがなく,最後の段階で注文できなかった例.
◆地方におけるデジタルデバイドは?
高市さん: プライバシ意識が低い.
高市さん: 地方(小さいコミュニティ)独自のコンテンツ,サイトがあってもいい.
高市さん: 岩城村(www.town.kamijima.ehime.jp)の例.地元の人が「青いレモンを売りたい」という情熱で管理運営している.
高田さん: 口コミがあるとないとで大違い.本来,インターネットはグローバルなものであり,口コミなしで情報共有できるものなのに.
◆和歌山の情報発信について,今後への期待を
高田さん: 観光情報をWebで調べると,たらい回しになる.アクセシビリティよりもユーザビリティを考えなければ.
高市さん: 龍神村など,行ってみたいと思った所もある.和歌山県は控え目なのか,多くの市長村長で顔写真や挨拶が見つからない(愛媛県はほとんど載っている).
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