Chapter 1

Linuxにログインして,Firefoxで文書を読む

目次

目標

  1. これから使用していく「Linux」について,理解を深める
  2. 演習用コンピュータの使い方を知る
  3. Web ブラウザ(Firefox)を使って,情報にアクセスできるようになる

1.1 はじめに

1.1.1 授業の目的

この演習室のコンピュータは普通のパソコンですが, この講義は Windows ではなく Linux を使って進めます. この講義の目的はコンピュータの使い方を学ぶことではなく, Webというメカニズムを用いたサービスを提供する方法を学ぶところにあります.

1.1.2 使用するコンピュータとネットワーク*

コンピュータ本体
Pentium4 3.4GHz,メモリ 1GB
オペレーティングシステム
Vine Linux 3.2, 他に Windows XP も使用可能
メモリとCPU
メモリ
コンピュータは計算をする機械ですが,そのためには計算の対象となる「データ」や「計算の手順」をどこかに覚えておく必要があります.そのための機構が「メモリ」です.メモリの容量が大きいほど,たくさんのデータやプログラムを一度に扱えることになります.1GB(ギガバイト)は 1024×1024×1024 バイト,英字で10億文字あまりを記憶できます.なお,Pentium, PowerPC, Core Duo などは,CPU に付けられたブランド名です.
CPU
CPU (Central Processing Unit: 中央演算処理装置) は,メモリから計算の手順やデータを取り出しながら計算を進め答えを求める,コンピュータの心臓部です.CPUの計算は一定のタイミングに沿って規則的に進められますが,そのタイミングは動作周波数(動作クロック)で決まります.一般に,この値が高いほど速く計算できることになります.3.4GHz(ギガヘルツ)は 3.4×109Hzです.

それぞれのパソコンはこの教室内のローカルエリアネットワーク(LAN)に接続され, 和歌山大学全体の LAN を通じて大学の外のネットワーク,いわゆるインターネットに(常時)接続されています. したがって,皆さんはこのコンピュータを使っていつでも自由にメール(電子メール,Eメール)を送ったり,Web サーフィン(「インターネット」の「ホームページ」を「見る」こと)を行ったりすることができます.もちろん,ワープロを使ってレポートを書いたり,自分のWebページやCGを作ったりすることもできます.

皆さんがこのコンピュータ上で作成した「ファイル」は, LAN を介して別の場所にある「ファイルサーバ」と呼ばれるコンピュータに保存されます. したがって,この教室のどのコンピュータを使っても, 以前に保存したデータやプログラムを取り出すことができます.また,メールは「メールサーバ」に蓄えられます.

演習室のネットワーク
上図にある機器の説明
RAID ドライブ
冗長構成をとることによって,装置の一部が故障してもデータは保全される記憶装置です.
ハブ
ネットワークの集線装置です.
ルータ
ネットワーク同士を相互に接続する交換機です.

1.1.3 お願い

この講義では,皆さんのコンピュータの使用経験にかかわらず,皆,同じスタートラインに立つものして進めます.したがって,

コンピュータの使用経験が少ない人には
できるだけ平易な説明をするよう心がけますが,わからないことがあればどんどん質問してください.
コンピュータの使用経験が豊富な人は
自分でどんどん先に進んで構いません.でも,近くで困っている人を見かけたら手伝ってあげてください.

1.2 電源を入れる

1.2.1 電源スイッチ

コンピュータの電源スイッチは,本体左側にある丸いボタンです. このボタンを押してください.ランプが点灯します.

ディスプレイの電源は本体と連動していません.先にディスプレイの電源を入れてから,本体の電源を入れるほうがいいでしょう.(ただし,逆の順番でも,動かす上では問題ありません.)

ディスプレイのランプが点滅しているときは,節電モードになっています. この場合は本体の電源だけを入れてください.

本体のボタンとランプ

1.2.2 Linuxの起動

電源を入れると,画面にいろいろ出てきます. 数秒,画面に変化がないこともありますが, 何も触らず,1〜2分間,見ていてください.

Linuxの起動に成功すると,次のようなログインウィンドウが現れます.

ログインウィンドウ
オペレーティングシステムの選択

演習室の計算機は,LinuxとWindowsのどちらかを選択して起動することができます.

途中,「Press F8 to select OS(Win/Linux)」と表示され,5秒ほど画面が変化しないところがあります.

起動画面
このときにキーボードの[F8]キーを押すと,いずれを起動するかを選べます. [↓]をタイプして 「Vine Linux 3.2」が反転表示するようにしてから, [Enter] キーをタイプしてください.
オペレーティングシステムの選択画面

集中講義を終えてから,あるいは別の部屋で,計算機を使用したいときは, この操作で,使いたいほうを選択しましょう.

もし Windows XP を起動してしまったときは,ログオンパネルが出るまで待ち,[Ctrl] キーと [Alt] キーを同時に押しながら [Delete] キーをタイプ (Ctrl-Alt-Del) し,再起動を選んでください.

1.2.3 オペレーティングシステムについて*

オペレーティングシステムというソフトウェアには,大雑把に言って次の2つの役割があります.

  1. コンピュータのもつ「資源」の管理
  2. コンピュータの「機能」の抽象化

コンピュータは CPU をはじめ,メモリ,ハードディスク,ディスプレイ,キーボード,マウスなど,数多くの部品で構成されています.このような部品や,その部品の集まりであるコンピュータの本体のことを,私たちはコンピュータのハードウェアと呼んでいます.私たちがコンピュータを使うときは,このハードウェアの機能をうまく組み合わせて動作させるための知識が必要になります.例えばワープロに1文字打ち込むという何でもない作業でも,コンピュータはタイプされたキーの文字が何であるかを調べ,それを画面に表示し,記憶している文書の中に挿入するという仕事をしています.つまり,こういった細々とした知識(手順)をコンピュータが知っているからこそ,利用者は自分の目的だけに専念して作業を進めることができるのです.このような知識のことを,私たちはコンピュータのソフトウェアと呼んでいます.

このソフトウェアのうち,利用者が実際に仕事をするために使うワープロなどのソフトウェアのことを,アプリケーションソフトウェアと呼びます.一方,コンピュータのハードウェア自体を制御したり,アプリケーションソフトウェアがハードウェアの機能を使うときに,その仲立ちをするための知識として働くソフトウェアのことを,「基本ソフトウェア」あるいは「オペレーティングシステム(OS)」と言います.

コンピュータの個々の部品や,それらが果たす機能(CPUなら計算する機能,メモリやディスクなら記憶する機能)は有限ですから(無限に速く計算することもできないし,記憶できる情報の量にも限界がある),これらは限りある資源のようなものです.したがって,このようなものをコンピュータの資源(リソース)と呼んだりします.

オペレーティングシステムは,この資源を効率よく使えるように管理するソフトウェアです.そしてオペレーティングシステムは,アプリケーションソフトウェアに対して,自分が管理しているハードウェアの機能を使用するための抽象化されたインタフェースを提供します.

Linuxって,何者?
Linux
「リナックス」あるいは「リーナックス」と読みます.「リヌックス」と読む人もいます.Unix 互換のオペレーティングシステムのひとつで,一般の商用ソフトウェアとは異なり自由に配布することができます.Linux に関する情報は,「日本の Linux 情報」などから入手できます. Linux が何であるかを知るには,ここの「初心者必見」を読んでみて下さい.
Unix
「ユニックス」と読みます.もともとは AT&T ベル研究所で開発された,歴史のあるオペレーティングシステムです.現在でもサーバ用 OS として広く使われているほか,Windows をはじめ,現在のオペレーティングシステムにも大きな影響を与えています.

1.3 ログインする

1.3.1 キーボードの操作

キーボード

キーボードのキーにはいくつかの種類があります.

文字キー
アルファベットやアルファベットの上にある数字/記号のキーは,そのキーをタイプすればその文字が現れます.
スペースバー
アルファベットのキーの下にある横に長いキーで,空白文字が現れます.単語の区切りなどに使います.[Space] と表記することもあります.
Backspace
バックスペースキーと言います.直前にタイプした文字を1文字消します.
Enter
改行キーとも言います. キーボードによっては Return と書かれているものもあります.タイピング中に改行するときに使いますが,コンピュータにおいて「改行する」ことは, しばしばそれまでタイプした文字をコンピュータ側に送る(入力する)ことを意味します.
Shift
シフトキーと言います. アルファベットの大文字をタイプするには,このキーを押しながらアルファベットのキーをタイプしてください.また,このキーを押しながら数字キーをタイプすると,そのキーの上に書かれている記号が出力されます.
Ctrl
コントロールキーと言います. このキーを押しながら文字キーをタイプすると,制御文字(コントロールキャラクタ)がコンピュータに送られます.[Ctrl] キーを押しながら A のキーをタイプすることを,ここでは Ctrl-A と表記します.
Alt
オルタナティブキーと言います. このキーも [Ctrl] キーと同様,他のキーと組み合わせて使用します.[Alt] キーを押しながら A のキーをタイプすることを,ここでは Alt-A と表記します.
Caps Lock
[Shift] を押しながらこのキーを一度押すと,キーボードの右側にある 'A' と書かれたところのランプが点灯し,シフトキーを押さない状態で大文字のアルファベットがタイプできます.もう一度押すと元に戻ります.
Num Lock
このキーを一度押すと, キーボードの右側にある '1' と書かれたところのランプが点灯し, テンキー(キーボードの右側にある数字キー)で数字がタイプできるようになります.もう一度押すと元に戻ります.

キーボードにはこのほかに矢印キーや種々のファンクションキーがありますが, それらについては必要なときに解説します.

1.3.2 マウスの操作

マウスを机の上で滑らすように動かすと, それにつれて画面上の矢印(マウスカーソル,これは場合によって I や時計などいろいろ形を変えます)が動きます.このマウスを動かしてマウスカーソルを“目的地”の上に移動し,そこでボタンを押して,コンピュータの操作をします.

このボタンの押し方には,いくつかのパターンがあります.

クリック
ボタンを“カチッ”と1回押してすぐに離します.「シングルクリック」ともいいます.
ダブルクリック
ボタンを“カチカチッ”と2回続けてクリックします.
ドラッグ
マウスのボタンを押しながら,マウスを動かします.たいてい,マウスカーソルの位置にある“何か”が,それに引きずられて移動します.
ボタンが2つあるんですけど…
左のボタンを使用するのが基本です. 他のボタンを使用するときは,その都度指示します.
真ん中の赤いのも,押すことができ,実際のところはボタンは3つです.(細かいことをいうと,ホイールの上下があるので,合計5つになります.)
マウス

1.3.3 ログイン

Linux や Unix 系オペレーティングシステムでは,コンピュータを利用するために,まずそのコンピュータのユーザアカウント(利用権)を取得する必要があります.皆さんのユーザアカウントは,既にシステム情報学センターから取得しているはずです.システム情報学センターの利用登録時に配布される「利用承認書」には,そのユーザアカウントを使用するための登録名(ユーザ名)と, その暗証番号(パスワード)が記載されています.

演習室のコンピュータを使用するには,まずそのユーザ名とパスワードを使って,ログインという作業を行う必要があります.それでは,皆さんのユーザ名(ログイン名)とパスワードを使ってコンピュータにログインしてください.なお,Windows を使う場合も同じユーザ名とパスワードを使用します.

ユーザ名の入力

キーボードを使ってユーザ名を入力します. (今日が初めてという人は,承認書に書かれているユーザ名を参照してください.) 打ち間違えたときは,[Backspace] キーをタイプすれば1文字消すことができます.全部打ち終えたら [Enter] キーをタイプしてください. すると打ち込んだユーザ名が消えて,次にパスワードの入力を求めてきます.

「パスワード:」の欄が現れたら,ここにはあなたのパスワードをタイプして入力してください.他人に見られないようにするために,タイプしたパスワードは画面には表示されません.大文字をタイプするには [Shift] キーを押しながらその文字をタイプしてください.

パスワードの入力

ユーザ名やパスワードを打ち間違えたとき

ユーザ名やパスワードを間違えると, 再度ユーザ名の入力画面が現れます.この場合はもう一度ユーザ名から入れなおしてください.

ログインに成功すると次のような画面が現れます.

ログイン直後の画面

1.4 X Window System の操作

1.4.1 X Window Systemとは*

コンピュータを起動すると,まずオペレーティングシステムが起動します. このオペレーティングシステムの重要な役割のひとつに, ディスプレイやキーボードなどの入出力装置の管理があります.特に最近のオペレーティングシステムでは, ディスプレイ上に複数の仮想的な画面(ウィンドウ,窓)を開いて複数の作業を同時にこなすことができる ウィンドウシステムを搭載することが一般的です.Microsoft の Windows や Apple の MacOS では,ウィンドウシステムはオペレーティングシステムに組み込まれていますが, この講義で使う Linux や Unix では MIT(マサチューセッツ工科大学)で開発された X Window System というオペレーティングシステムとは独立したソフトウェアがよく使用されます.

ターミナルなどのウィンドウシステムに対応したアプリケーションソフトウェアは,自分が行おうとする画面表示をウィンドウシステムに対して要求します.ウィンドウシステムは,この要求に基づいて画面表示を行います.したがってウィンドウシステムは,お客の要求に応じて食事を出すサーバ(給仕)のような役割を果たします.これに対してアプリケーションソフトウェアは,サーバに対して要求を出すクライアント(客)のような位置付けになります.このようなソフトウェアの形態を,サーバ・クライアントモデルと呼びます.

X Window System では,画面表示用のハードウェア(ビデオカード等)を制御するソフトウェアのことを X サーバ,X サーバに対して画面表示を要求するソフトウェアのことを X クライアントと呼びます.X Window System における X サーバと X クライアント間の通信はネットワークに対して透過的であり,ある X クライアントの画面表示を,LAN 等を介して他のコンピュータ上で稼動している X サーバに出力することができます.

1.4.2 ウィンドウを開く

画面の上下左右の隅には,以下のような絵記号が描かれていると思います.このようにシンボル化されたオブジェクト(対象)を一般にアイコン(図記号・絵記号)と呼びます.アイコンが並んでいる場所は,ここではパネルと呼んでいます.

パネル

では,この中のターミナルのアイコンをマウスの左ボタンでクリックしてみてください.すると,下のような「ウィンドウ」が現れると思います.以降,特に断らない限り,「クリックする」と指示された時にはマウスの左ボタンを使ってください.

ターミナルウィンドウ

ターミナルは,gnome-terminal というアプリケーションソフトウェアです.この中でさらにシェルと呼ばれるプログラムが稼動しています.シェルはプロンプト(入力促進記号)を表示して,利用者がコマンド(指令)を入力するのを待っています.

このウィンドウの周囲のはターミナル自身のものではなく,ウィンドウマネージャという別のソフトウェアが付けています(スクロールバーはターミナル自身のものです).

ウィンドウを開くと,画面の下部にあるパネルの中にあるタスク・リストに,そのウィンドウを示すボタンが現れます.選択されているウィンドウ(利用者の操作の対象になっているウィンドウ)に対応するボタンは,色つきで表示されます.隠されたウィンドウに対応するボタンは,パネルと同じ色になっています.このボタンをクリックして操作するウィンドウを切り替えたり,ウィンドウを隠したりできます.

タスク・リスト

1.4.3 ウィンドウを移動する

ウィンドウを移動するには,タイトルバーをドラッグします.

ウィンドウの移動(前)
ウィンドウの移動(後)

1.4.4 ウィンドウのサイズを変える

ウィンドウのサイズを変更するには,ウィンドウフレームをドラッグします.

ウィンドウのリサイズ(前)
ウィンドウのリサイズ(後)

1.4.5 ウィンドウを最小化する

ウィンドウを画面から隠して見えなくすることを,「最小化」と言います. ウィンドウが「見えなくなる」だけであり,「消滅する」のではない点に注意してください.

ウィンドウを最小化するには,「最小化」ボタンをクリックしてください.

ウィンドウを最小化する

最小化したウィンドウを元に戻すには, 画面下のタスク・リストに表示されている,対応するタスクをクリックしてください.

タスク・リストを使って最小化したウィンドウを元に戻す

1.4.6 ウィンドウを最大化する

ウィンドウを最大化するには,「最大化」ボタンをクリックしてください.

ウィンドウを最大化する

最大化したウィンドウを元に戻すには,もう一度「最大化」ボタンをクリックしてください.

1.4.7 ウィンドウを閉じる

ウィンドウを閉じるには,次の4つの方法があります.

シェルを終了する
メニューを使って閉じる
「閉じる」ボタンで閉じる
アプリケーションを強制終了する
アプリケーション? ウィンドウ? ターミナル?

アプリケーションとは,オペレーティングシステムの上で動くプログラムのことです.かつて,オペレーティングシステムのことは基本ソフトウェア,アプリケーションのことは応用ソフトウェアと呼ばれていました.

ウィンドウは,(ここでは)X Window Systemの上で動くアプリケーションで,一つの作業単位になるものと考えてください.

ターミナルは,キーボードの入力で指示を与えて [Enter] キーをタイプすると,その都度,返答が来るようなアプリケーションです.「端末」とも呼びます.X Window Systemの上でないと動かない,というわけではないのですが,この授業ではターミナルも,さまざまあるウィンドウの一つと考えてください.

1.4.8 たくさんのウィンドウ

アプリケーションは,いくつも開くことができます. ターミナルをたくさん開いて,一つは計算に,一つは雑用に, 一つは…,という使い方も,よく行われます.

たくさんウィンドウが出ているときに,使いたいウィンドウを前面に出したり,当分使わないのを引っ込めたりする方法がいくつかあります.

他のウィンドウで隠されてしまったウィンドウを前面に出すには,次の2つの方法があります.

ウィンドウの順序の入れ替え(1)
↓↑
ウィンドウの順序の入れ替え(2)
ウィンドウを選択

手前にあるウィンドウを奥に送って,隠れているウィンドウを表に出すには, タイトルバーウィンドウフレームをマウスの中ボタンでクリックします.クリックするたびに順序が入れ替わります.

タイトルバーの左端隅をクリックすると,ポップアップメニューが現れます. ポップアップメニューからはこれまでに述べたウィンドウ操作のほか,より高度な操作が行えるようになっています.

ポップアップメニュー

1.5 Webブラウザ

1.5.1 WWWとWebブラウザ

インターネットの代名詞でもある WWW (World Wide Web) を 参照するソフトウェアを Web ブラウザ と言います. この授業では Firefox を使用します.

Linux用Webブラウザいろいろ

Windows 用のWebブラウザとしては Internet Explorer が最もよく使われていますが,その Linux 用のものは(今のところ)ありません.代わりに Linux 上では,オープンソースで開発が進められている Mozilla をはじめ,Mozilla を軽量化した FireFox,Mozilla をベースに GNOME 標準のユーザインタフェースを付けた Galeon,KDE上で開発されている Konqueror,テキストベースの lynxw3m,テキストエディタ Emacs の中で動く w3,それにファイルマネージャである Nautilus など,さまざまなものがあります.

1.5.2 Firefoxを起動する

次のどちらかの操作をすると,Firefoxが起動します.

Firefox の起動

Firefox の起動

はじめて Firefox を起動するときは,ちょっと時間がかかります. 下のようなウィンドウが出てくれば,成功です.

Firefox
Bon Echo とは

Bon Echo」は,次世代 Firefox の愛称です. 言ってみれば,「より新しい Firefox」です.

Firefoxは1個のソフトウェアではなく,リリース(ソフトウェアの公開)と改善を繰り返しています.いつ作られたかを区別するために,「2.0.0.1」のようなバージョン番号や,「Bon Echo」のような愛称を付けることがよく行われます.

Firefoxに限らず,一つのソフトウェアをバージョン番号で見ると, その数値が大きくなればなるほど,不具合が解消されていることが期待されます. しかし,数字だけで見ると,「なかなか大きな数字にならない (メジャーバージョンアップしない)」といった不満をユーザが持つことがあります. この不満を起こさせない一つの方法として,愛称が用いられるのです.

1.5.3 プロキシの設定*

学内から Firefox を使って学外の Web ページを参照するにあたり,プロキシサーバの設定をしておきます.これまでこの設定を操作していない人は,すでに設定されているので,この節は読み飛ばしてかまいません.

まず最初に,メニューバーの「編集(E)」メニューから「設定(N)」を選んでください.

プロキシ設定(1)

すると,下のようなダイアログウィンドウが現れます.「一般,タブ,コンテンツ…」などは並んでいるけど,その下の表示がこれと違うときは,まず上段で「詳細」をクリックします(周辺が水色になります).次に,すぐ下の「一般,ネットワーク,更新,暗号化」が並んでいるところは「ネットワーク」をクリックしてください.

プロキシ設定(2)

上のウィンドウで,「接続設定(E)...」のボタンをクリックすると,さらにダイアログウィンドウが現れます.

プロキシ設定(3)

このウィンドウで,次の2つを確認してください.違っていれば,修正してください.

右下の「OK」をクリックすると,このダイアログウィンドウが消滅します.先ほど出したダイアログウィンドウは,「閉じる」をクリックして閉じてください.

プロキシサーバについて

Web ブラウザ(クライアント)が Web サーバに対して見たい Web ページを要求すれば,Web サーバはそのページのデータを Web ブラウザに送信します.上記の設定は,この閲覧要求を相手の Web サーバに直接送る代わりに別のプロキシ (Proxy, 代理) サーバに送り,Web サーバとのやり取りを中継してもらいます.和歌山大学のプロキシサーバには,複数のコンピュータから同じサーバにアクセスがあったときにデータを共有するキャッシュサーバの機能と,Webページを通じて悪意のあるプログラム等が侵入することを防ぐ機能を提供しています.

Proxyサーバの概要
URL と URI

Webページの場所は一般的に URL と呼ばれますが,現在ではより広義の URI (Uniform Resource Identifier) が用いられています.なお「ホームページアドレス」などという言い方は,ちょっと恥ずかしい感じがします.

1.5.4 Webページを開く

講義資料のページを開いてみましょう.メニューバーの「ファイル(F)」メニューから「URLを開く(L)...」を選ぶか,Ctrl-L をタイプしてください.

Webの場所を開く

すると,ロケーションバーの中身が反転表示します.

ロケーションバー

キーボードを使って以下を打ち込み,最後に [Enter] をタイプしてください.ちなみに,最初に文字(または [BackSpace])をタイプした時点で,反転表示の内容がすべて消えます.

URLの入力
講義資料 URL
http://www.wakayama-u.ac.jp/~takehiko/webprg/

なお,上の URL に含まれる 「~」(チルダ)という文字を入力するには,[Shift] を押しながら [Backspace] の左側にある "0" のキーあるいは "^" のキーをタイプしてください.

チルダ (~) キー

"~"(チルダ)の字形について

"~" は画面表示に使う字体(フォント)によって,上の方にあったり,波線だったり,直線だったりしますが,これは字体によって字形が異なっているだけです.

間違いがなければ,この講義資料が Firefox に表示されます.今後はこの Web ページを使って講義を進めます.

1.5.5 ブックマークする

ブックマークは, よく参照するページを覚えておく機能です.現在,この講義の Web ページが表示されていると思いますから,これをブックマークに登録しておいてください.

「ブックマーク(B)」のボタンをクリックすると, 登録されている Web ページの一覧が現れます.この一覧の一番上の「このページをブックマーク...」を選ぶか Ctrl-D をタイプしてください.

ブックマーク

一つ,ダイアログウィンドウが出ますが,これは右下の「追加」をクリックしてください.(クリックする前に,名前を変更することもできます.)

ブックマークのダイアログウィンドウ

すると,この一覧の一番下に現在表示されているページが登録されます.以降はこれを選ぶだけで, すぐこのページを表示することができます.

ブックマーク完了

すでにいくつかのブックマークが登録されていますが,日本からでは使いようのないものも結構あるので,必要に応じて自分で整理してください.「ブックマークの管理...」を選べば, ブックマークの管理ウィンドウが現れます.

1.5.6 見たいページを探す*

自分の見たいページを探すには,サーチエンジンと呼ばれる Web ページを利用します. インターネット上には多くのサーチエンジンがありますが,これらはおおまかに次の2つのタイプに分類することができます.

ディレクトリ型
人手によって Web ページの情報を分類・整理し,階層的なデータベースにしたものです.代表的なものには,以下のようなものがあります.
全文検索型
ロボットと呼ばれるプログラムでインターネットのあらゆるページの情報を自動的に集め,全文検索データベースを構築します.代表的なものには,以下のようなものがあります.

ディレクトリ型は人手によって整理されているために,無駄な情報が少なく興味のあるカテゴリのページを見つけやすいという特徴がありますが,その分,漏れや更新の遅れが大きいと考えられます.

全文検索型は Web ページに含まれるキーワードを機械的に抜き出してデータベースを構築するので,漏れが少なく更新も早いと考えられますが,検索結果の中から本当に必要な情報をすばやく見つけるには多少の経験が必要です.

ただし,最近はこれらを含むほとんどのところで,ディレクトリ型と全文検索型の両方の機能を持たせています.また複数のサーチエンジンを横断して検索できる「メタサーチ」と呼ばれるものもありますが,ここでは割愛します.これらのほかに,音楽専門サーチエンジンのようにターゲットを絞ったものとか,人力検索サイト「はてな」など,多様なものがあります.

サーチエンジンでキーワードを指定するとき,日本語入力が不可欠です.その方法は,3.8.6 を参照してください.

1.5.7 Firefoxを終了する

ウィンドウを閉じるで書いた4つの方法のうち,2番目の方法で,Firefoxを終了することができます.

Firefoxを終了する

1.6 VDT作業について

パソコンを使った作業は,それなりに疲れます. 以下の点に注意しながら,快適な環境で作業するよう,心がけましょう.

学内では,システム工学部の松延先生が「VDT作業について」として取りまとめています. 学外のページでも,「VDT作業(パソコン画面をみる作業)をする方へ」という情報が参考になります.

1.7 終了する

1.7.1 ログアウト

コンピュータの使用が終わったら, コンピュータにログインする前の状態に戻します.画面の右上にある「アクション」をクリックして,現れたメニューの中から「ログアウト」を選択してください.

ログアウト

本当にログアウトしていいか,確認するためのダイアログウィンドウが現れますので,「はい」をクリックするか,[Enter] キーをタイプしてください. しばらく待てばログアウトが完了し,ログインウィンドウになります.

1.7.2 電源を切る

電源を切る場合は,ログインウィンドウの「システム」をクリックします.

システムの停止1

「コンピュータ停止」が選択されているのを確認してから「OK」をクリックしてください.そのあとディスプレイの電源を切ってください.

システムの停止2

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