地域環境システム
Systems of Regional Environment

担当教官:
谷川寛樹
・日下正基

前期、第5セメスター
金曜日・2時限

■授業の目標

環境計画・地域計画を策定したり各種の社会環境システムを設計するに際しては,社会・経済・政治・歴史・文化等,多様な分野にわたる知識が 必要とされる.しかし,これらを短期間のうちに習得することはできない.そこで本授業では「各種計画を策定する」「社会環境システムを設計する」「プロ ジェクトの環境評価を行う」というPlan-Do-Seeのサイクルを踏まえ、関連分野の研究成果を再編成し,それを講義することによって,短期間に関連 知識の習得をめざす.
授業方法は、前半では「計画策定(Plan)」「地域設計(Do)」について個別分野ごとに一般論及び具体例を展開する.後半では、「環境評価 (See)」を行う際に用いる手法について評価事例を取り入れつつ講義を行い、早期の関連知識の習得を目指す.

地域環境をシステムとしてとらえ地域環境の総合的理解を深め,次に地域環境を構成するサブシステムの機能と実態について理解する.以上に基 づき,地域環境システムを地域計画・社会環境システム設計・システム評価への応用・適用能力を習得する.さらに和歌山県を一つの地域としてとらえ,地域環 境システムの実態と今後のあるべき姿について論じる.
・地域開発の環境影響の定量化手法
・地域開発における環境と経済
・地域の物質循環と環境負荷

■授業日程(平成20年度前期)

第1回

4月 11日 ガイダンス, movie1
谷川

第2回

4月 18日 なぜ地域環境システムか? 谷川
第3回

4月25日

マテリアルフロー分析と環境指標 谷川
第4回 5月2 日 地域におけるマテリアルフロー分析 谷川

第5回

5月9日

身近な生活の環境負荷推計(CO2) 谷川

第6回

5月16日

身近な環境負荷と間接負荷
谷川

第7回

5月23日

(エネルギー環境フェア,大阪南港) 谷川

第8回

5月30日

環境負荷の算定と産業連関分析
環境評価のためのツール:GIS, Remote Sensing
谷川

第9回

6月6日

地域環境:経済システム 日下

第10回

6月 13日 地域環境:社会システム 日下
第11回 6月 20日 地域環境:政治システム 日下

第12回

6月 27日 地域環境:総括 日下
第13回 7月4 日 予備日

第14回 7月11日 予備日

■各回の概要

第1回 講義全体の概要
講義日程の確認
第2回
第3回
第4回

講義とDVDを交えながら環境問題の連鎖についてまとめる.
地域規模の環境問題と地球規模の環境問題,その関連.
地域における環境システム分析とその意義


(レポート1)

「気候変動#1:地球シ ミュレータ」
「地球白書#1:大量消費との決別」
「IPCC 第3・4次報告書(AR3/4)」
の資料で取り上げられた地球環境問題および対応策について,「環境問題のつながり・連鎖」という視点から自分の意見をA4, 1枚にまとめて下さい.
(A4×1枚)(一般的なレ ポート書式例

参考:

第5回
第6回
マテリアルフロー分析とは?
環境資源勘定とは?
第7回
第8回
環境負荷を推計する手法を学ぶ.
CO2排出の現状と和歌山県での取り組み
身近な生活環境のCO2排出量を推計し評価を行う.
産業連関分析について基本的な知識を身につける

第8回(2008/5/30)の講義では,自分の 生活から出さ れるCO2排出量を算定します.1年間(昨年の4月から今年の3月まで)を通して,以下の使用量(1世帯あたり,月別)を調べてください.電卓等,計算機 も 持ってくること.
■エネルギー
・電気使用量(kwh, 円)
・都市ガスor LPガス(m3, 円)
・水道(m3, 円)
・灯油(リットル,円)
・ガソリン(リットル,円)
■もの
・アルミ缶(本)
・スチール缶(本)
・ペットボトル(本)
・ガラス瓶(本)
・牛乳パック(本)
・食品トレー(枚)
・一般ゴミ(kg)

<update 2008.06.01>
参考資料:一人あたりCO2排出量の推移(クラス平均, 2001-2008)
     家族数ごとのCO2排出量(クラス平均, 2008)
     近畿地区での標準的なCO2排出量(平成9年度)


■地域環境システムレポート(谷川担当分)

1.自分の生活に伴い排出されているCO2につい て,現状と課題を以下の項目を含めて論じること.
・自分の生活から排出されるCO2排出量について,算定した結果.
・クラス全体の平均値との比較と自分の現状について.
・日本全国平均(or 関西地区)CO2排出量の平均値との比較.
 (他国(途上国や先進国)との比較を加えても可)
・上記を踏まえて日本全体の削減目標についての考察

2.地域を環境システム的に分析・評価するための手法を挙げ,詳しく述べよ.また,それらを実際の地域環境向上のために活かすためには,どのように利用す ればよいのか,自分の考えを論述せよ.

3.本講義(谷川分)を受けた感想,要望,印象に残っていることを簡単に述べよ.

作成要領:A4・4枚以内, PCで作成す ること.手書き不可
     右のレポート書式を参考にすること.<
レポート書式

提出期限:2008年6月13日(木)午前9時まで

提出方法:
A301システムのレポート提出機能を利用して提出すること.<画面1><画面2

注意)条件を満たしていな い場合,明らかに同じような レポートがあった場 合,文献の無断引用があった場合,本講義の単位を認定しない


第8回
地域の持続可能性を評価する手法につい て学ぶ.
GIS(地理情報システム)や衛星リ モートセンシングといった地域を分析するために不可欠なツールについて,その原理と利用事例などを紹介する.
第9回
第10回
第11回
第12回
地方自治体の環境行政
・経済システム
・社会システム
・政治システム
総括



■参考書

・ 「環境システムーその理念と基礎手法」,土木学会環境システム委員会編,1998