顔をスクリーンとした
コミュニケーション支援システムの提案

近年，国内のSNS利用者数は増加してきています．人々は，友人と狭く深く付き合いたいと考えていますが対面上での会話に苦手意識を持っている傾向があります．また，対面上の会話では目を見て話してほしいと考えている人が多い傾向にあります．

そこで本研究では，本システムでは，相手の顔に情報を投影し，「顔に書いてある」を実現させる，顔をスクリーンとしたコミュニケーション支援システムの提案をします．本研究の目的は，顔から目をそらさない会話の実現と，話者間の話題の広がりによる新たなコミュニケーションの実現です．

本システムは，顔に情報を投影し，「顔に書いてある」を実現するシステムです．図１にシステムの構成を示します．本システムでは，Kinectとプロジェクタを用います．

図１．システムの構成図

図２．システムの機能

(1)　投影する顔を認識

(2)　認識した顔の位置に情報を投影

実際にシステムを利用しているムービーです．投影情報は，情報を見る人から見て右から左へ流れます．また，情報を投影される人は，本システムのプロジェクタの光の照射を直接顔に受けるため，目に強い光が入らないように遮光板眼鏡を着用します．