吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

吉野研究室の研究紹介

研究紹介

進行中の研究

流言拡散防止のための情報確認行動促進システムNew!
拡散防止君 近年,SNSやTwitterなどをはじめとするマイクロブログサービスが普及しており, ネットワーク上でのコミュニケーションが活性化しています. しかし,手軽な情報取得・発信が可能となっている一方, 誰もが情報の信頼性を正しく判断できるとは限らず, 流言(十分な根拠がなく,その真偽が人々に疑われている情報)の拡散が起こっています. 流言の拡散は,ユーザ間の適切な情報共有を妨げます.特に災害時などでは,深刻な問題を引き起こす可能性があり, 流言の拡散防止が必要です.本研究では,流言拡散防止のための,情報確認行動促進システムを構築しました. 本システムは,情報拡散前のユーザに対し,流言に関する気づきを与え,情報の真偽確認行動を促進するシステムです.

逃げシルベ:避難時間を可視化する「逃げ地図」Webシステム
防災エッグ 災害対策に地理空間情報の利活用は欠かせません.非常時に需要が高まるWeb地理情報は,公的機関や企業などが提供手段の検討を続けています.一方で,防災教育という指針においては,「逃げ地図」制作などの地域密接型イベントによる周知が行われています.参加者間のリスク・コミュニケーションを重要視する逃げ地図は,作業コストの肥大化や,情報の信頼性確保が課題に挙げられます. そこで本研究では,デジタル上の逃げ地図作成を目的としたWebシステム「逃げシルベ」の開発を行っています.アクティブラーニングの促進を源流とする本来の逃げ地図の観点を尊重しつつ,遠隔の個人らに制作環境を提供することで,新しい逃げ地図制作の在り方を模索します.

防災エッグ:日常的な災害対策を支援する防災ソーシャルゲームシステム
防災エッグ 近年の災害情報が,内容と伝達メディアの両面から充実を続ける一方で,地域住民に過剰な情報依存を与える危険性が指摘されています.自助の強化には,一人一人が災害情報の受け手であり続けるだけではなく,個人が主体的に災害情報に干渉できる環境が必要です.そして,日常的な防災の実現には,防災をより身近に,より楽しく続けられる仕組みが欠かせません. そこで本研究では,日常的な災害対策を支援する防災ソーシャルゲームシステム「防災エッグ」を開発しています.図1に示す【クエスト・アイテム・キャラクター・シナリオゲーム】で構成されるソーシャルゲームデザインを用いた防災システムが,利用者に「いつの間にか防災」をもたらすことで,ゲームと現実を循環する継続的防災支援の実現を目指します.

シズルワードとマイクロブログを用いた飲食店推薦システムNew!
飲食店推薦システム 外食に関するアンケートによると,お店選びで重視する点は「料理の味」が1位で,おいしさに関する情報は, “ユーザが必要としている情報”の提供に重要な点であると考えられます. そこで,「もちもち」や「サクサク」のような,食品のおいしさを表す表現である「シズルワード」に着目します.もし,飲食店の情報と,その店で食べられるもののおいしさに関する情報を結びつけることができれば,よりユーザの好みに適合した飲食店推薦ができる可能性があります.また,近年, Twitterなどのマイクロブログで様々な情報発信がなされており,その中には飲食店についての最新の情報も含まれていると考えられます.マイクロブログはリアルタイム性が高く,マイクロブログから情報を抽出することで,「掲載情報が古い」という課題を解決できる可能性があります.そこで,マイクロブログとシズルワードに着目し,嗜好とリアルタイム性を考慮した飲食店検索システムの構築を行っています.

KANKONECT:Web上の情報をもとにした観光情報可視化システムNew!
KANKONECT 近年,ドラマやアニメの舞台への聖地巡礼等の新しい形態の旅行が出てきたことや,外国人旅行者の増加から,観光地に対して新しいニーズが発生してくることが考えられます.しかし,新しいニーズが発生していても,観光地側がそれに気づかなければ観光客は離れていってしまいます.そのため,観光地側も観光客のニーズや問題点を知り,観光地の発展につなげていく必要があります.そこで本研究では,観光地のホームページや個人Blog,Twitterから観光情報を抽出し,地図上に可視化する,観光情報可視化システム「KANKONECT」の開発を行いました.特に,リアルタイムの情報を得られるTwitterからは,観光地名入りのツイートだけではなく,観光地名が入っていないツイートからも観光情報の抽出を行います.

なかもんR:被災疑似体験とその対策を繰り返し示すことによる防災教育システムに関する研究New!
なかもんR 日本は地震が多発する地域にあり,その被害は甚大です.2011年には東日本大震災,2016年には熊本地震が発生し,大きな被害がもたらされました.被害を軽減させるためには防災教育が必要であるのと同時に,日ごろから自分たちが暮らしている環境に対する防災行動を考えていく必要があります.そこで本研究では,災害対策の意識を喚起させることを目的としたVRシステムを開発しています.「被災疑似体験」を繰り返すことで,利用者の意識に強く働きかけます.同時に,普段利用者が行っている災害対策について再検討してもらう機会を示し,人々の防災意識を高めることを目的とします.

あがらマップ:まち歩き型の情報収集に対応した防災マップづくり支援システムNew!
あがらマップ 防災意識の向上や自分の住んでいる地域を理解することを目的とした,まち歩き型の防災マップづくりが日本各地で行われています. 防災マップづくりは,参加者の防災意識の向上に貢献することが確認されているため,地域コミュニティにおける自助,共助の能力向上が期待できます. 防災マップづくりを支援するシステムはありますが, まち歩きによる情報収集,防災マップづくりおよび発表までの,一貫した支援が可能なシステムは提案されていません.そこで,本研究では,まち歩き型の情報収集に対応した防災マップづくり一貫支援システム「あがらマップ」の開発しています. あがらマップの利用した防災マップづくりにより,効率的な防災マップづくりができることを目指しています.

ユーザのつぶやきに即した防災情報提供システムあかりマップbot
あかりマップbot 東日本大震災後,災害時支援のための研究やサービスが多く開発されたが, 災害時のための機能を災害発生時にいきなり利用することは困難です. また,出先などの普段行かない場所で災害に遭うと,避難行動などに即時対応できない可能性が高いです. そこで,平常時およびユーザが移動した際に,防災情報を提供する仕組みが必要とされています.本研究では,Twitterのユーザのツイートに含まれる位置表現を利用した, 防災情報提供システム「あかりマップbot」の開発を行ってます. 本システムの目的は,ユーザが日常的に防災情報閲覧のきっかけを作ることです.

特定人物の模倣を行うチャットボットNew!
三木ボット 近年,チャットボットの研究や開発が増加しており,チャットボットを使う機会が増えています.
個性を出すことで,ボットに話しかける意欲が高まると言われていますが,個性を設定した応答を行うことは大変です.
そこで,Twitterなどから特定人物の発言の特徴を真似することで,個性を備えたボットを簡単に作れる仕組みを研究しています.

クライマップ:防災情報の隠蔽による日常的な防災意識促進システム
クライマップ 災害時に被害を最小限にとどめるためには,平常時から人々は防災を心がける必要があり,防災マップは重要な役割を果たします. しかし,防災マップには大量の情報が記載されているため,必要な情報を覚えることは一般的に困難です.そこで本研究では,自分の周辺の防災情報のみを表示し,必要のない場所を黒く覆い隠して見えなくした防災マップ(クライマップ)の開発を行っています. クライマップを日常利用することで,日常の行動範囲周辺にある避難場所情報を表示し,個人に適した防災マップになることを想定しています.

漫画表現とクイズを用いた外国人観光客向け防災知識提供システムNew!
クイズミック 日本は台風や地震など,自然災害が多い国です. そのため,避難訓練やハザードマップの配布など,地域住民を対象とした防災対策が数多く行われてきました. しかし,外国人観光客を対象とした防災対策はあまりありません. 近年,日本へ訪れる外国人観光客の数は増えており,今後も増加が見込まれることから,外国人観光客を対象とした防災対策も必要です.外国人観光客は,日本で災害が発生した際に,何が起きたのかを理解できない可能性があり,日本語がわからない場合,情報の入手も困難であると考えられます. そこで,「防災知識提供システム」を開発しました.本システムでは,災害時にどのような行動をとればいいのか,といった防災知識を,クイズと漫画で楽しく学習できます. 平常時に本システムを利用することで,災害時に的確かつ迅速な対応をとれるようになることを目指します.

リリケア:高齢者のための排尿ケア支援システムNew!
リリケア 現在,高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的として,可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の終末期まで続けることができるように,地域包括ケアシステムの構築が推進されています. 地域包括ケアを行うためには,排尿の自立が重要ですが,入院中に低下した排尿自立の回復には時間が必要です.そのため,入院中に排尿ケアが完結することはほとんどなく,退院後の在宅でも排尿ケアを継続する必要があります. しかし,在宅医療を支える訪問介護ステーションでは,排尿アセスメント・ケアに関する一定のマニュアルをあまり利用しない傾向にあります.そこで本研究では,在宅での排尿ケアに関する情報や記録,マニュアルをうまく活用し,高齢者の排尿自立を促すための支援を行う,排尿ケア支援システムを開発しています.

視線誘導エージェントを用いたPMVのための観光案内支援システムNew!
PMVTalker 近年,自動運転車について関心が高まっています.自動運転車の実用化に向けて,様々な研究や開発が行われています.しかし,観光案内の場において,自動運転技術を用いた情報提示手法の研究は少ないです.そこで,本研究では,視線誘導エージェントを用いた自動観光案内支援システムを開発しています.自動運転システムとして,和歌山大学のシステム工学部光メカトロニクス学科の中嶋先生が開発している自動運転システムPersonal Mobility Vehicle(以下,PMVと表記)を用いています.

カオネージ:顔をスクリーンとしたコミュニケーション支援システムの提案New!
カオネージ 対面上の会話では目を見て話してほしいと考えている人が多い傾向にあります.
そこで本研究では,相手の顔に情報を投影し,「顔に書いてある」を実現させる,顔をスクリーンとしたコミュニケーション支援システムのカオネージを開発しました.
カオネージの目的は,顔から目をそらさない会話の実現と,話者間の新たなコミュニケーションの実現です.


パノラマップ:利用者の既知の景観をランドマークとして使用する重畳表示型道案内システムの提案New!
パノラマップ 現在,地図情報を利用した道案内アプリは数多く存在しています.しかし,地図情報を実世界の情報と対応付けるのが困難であり,地図道案アプリを用いても道に迷うことはあります.そこで本研究では,利用者の既知の景観を拡張現実を用いて道に重畳表示させることで利用者に疑似的土地勘を作り出すシステム(パノラマップ)を提案します.本研究の目的は,景観画像の提示により,現在地と目的地の相対的な位置関係を把握の支援です.

Saipic:災害関連語句の表示を用いた情報見逃し防止システムNew!
Saipic 災害時に人々が利用する情報「収集」手段は多数あり,情報を見逃してしまう可能性があります.本研究では災害の突発的な事例に対する情報収集手法を模索します.突発的な事例として,2017年10月の台風21号をあげます.南海本線では,大雨の影響により線路が歪曲してしまいました.このとき,利用者に電車の運行情報やバスの振り替え輸送の案内の情報は公式ページ上で即座に公開されず,利用者間でニュースやTwitterを利用して情報を収集するしかありませんでした.この例では,「南海本線」という語句は,突然,災害と関連する語句になりました.そこで本研究では,インターネット上で提供される災害関連情報から,従来災害と関連することのなかった語句を抽出し,表示します.さらに,ユーザに検索を促すことで,大量に散在する情報の中での重要な災害関連情報が見逃されないようになることを目指しています.

カラゴライズ:分類結果を色でグルーピングする整理支援システムの提案New!
カラゴライズ 研究室などで書籍が大量に置かれている本棚を整理するときにも,この書籍はどのカテゴリに属するのか,所有者が誰かを悩んですぐに整理対象となる書籍を適切なカテゴリに分類するのが難しいという問題が発生します.そこで,身近にある書籍を整理する際に発生する問題に焦点を当てて,短時間で効率よく整理できる手法が必要となると考えられます.本システムでは,書籍の表紙に枠線の色を重ねて表示し,枠線の色ごとに書籍の分類をすることにしました.身近でよく使用する書籍を対象として,同じ分類に属する書籍を同じ色で提示して整理の支援を行う手法を提案します.

セパレトーク:対話環境に適した映像利用による分散遠隔存在感の表現New!
セパレトーク 仕事でビデオチャットを使う場合に,問題が存在します.例えば,会社がスーツを着用することを規定としており,会議などをする際にテレワークをしている人だけが家で私服を着ている場合,どうしても会社と家とでは違和感が生まれてしまいます.さらに最近はいくつもの仕事を同時並行する人も増えてきました.そんな人にこそテレワークは有効だと考えられますが,必要な時間に合わせてビデオチャットの接続を切り替える必要があったり,仕事場所の間で服装の取り決めが大きく異なれば,違和感を生んでしまいます.そこで,本研究では各遠隔地に適した形で常にビデオチャットすることができることを目的とするセパレトークの開発を行っています.

Di-sarasu:外国人観光客を対象とした経路検索結果に基づく防災情報提供システムNew!
Di-sarasu 毎年,数多くの外国人観光客が日本を訪れており,その数は2012年以降増加し続けています. しかし,日本は数多くの外国人観光客が訪れる国であると同時に,地震や台風などの自然災害が発生しやすい国でもあります.そのため,外国人観光客を対象とした防災支援システムが必要だと考えられます.自治体が実施した外国人を対象としたアンケート調査の結果によると,外国人は災害に対する危機意識が低いことが分かっています.そのため防災に対する関心が低い外国人観光客にも利用してもらえるように防災システムを設計する必要があります.そこで本研究では「防災情報にさらされる」というコンセプトで防災システム(Di-sarasu)を開発しています. 現在は,このコンセプトの実現例として経路検索の結果に対応する防災情報を自動で表示しています. 本研究の目的は,防災に対する関心が低い外国人観光客に防災情報を提供することです.

ついジオ:ガイド説明理解度向上と知名度向上を目的としたジオツアー支援システム
ついジオ 2014年8月,和歌山県紀南エリアの9箇所の市町村に位置する「南紀熊野ジオパーク構想地域」が貴重な地質や地形を認定する「日本ジオパーク」に認定されました.そのため和歌山県の多くの人々が,自然でできた地形や景観(ジオサイト)を巡るツアーである“ジオツアー”に関心を持っています. しかし実際のジオツアーでは,ガイドによる口頭説明だけでは,地学などの専門分野の用語が混ざっており,一般の参加者が理解することが難しいことや,ガイドが遠方の場所(ジオサイト)を説明する際,参加者に対して指さしだけでは対象物がわかりづらいという問題点が挙げられます. さらに本塚らの論文では,“ジオツアー”の知名度が低いことも問題点として挙げられています.そこで本研究では,ガイド説明理解度向上とジオツアーの知名度向上を目的としたジオツアー支援システムを提案し開発をおこないました. さらに,実際に和歌山県紀南エリアで活躍されているガイドの方と手を組み,実際のジオツアーでシステムを運用し,評価をおこないました.

イマミラー2:他者の身体属性提示のための映像上の身体変換システム
イマミラー 社会的な立場の変化や,見た目の変化により,心理的な変化が起こることが知られています. 私は,情報技術を使って心理的な変化を起こし,他者についての気づきや,他者について考えるきっかけ, また,他者を通した自分への気づきを与えることを目的にした,イマミラー2というシステムを開発しました. 図1にイマミラー2の利用イメージを示します. イマミラー2は,対面のディスプレイに他者の身体を提示し,映像に映る他者の身体が自分の動作と連動します. これにより,外見の特徴から他者の社会的な属性を提示でき,画面上のオブジェクトへの作用や,利用者同士の インタラクションにより,身体の変化を感じることができます.

クックマ:一人暮らし学生を対象とした自炊支援システム
クックマ 大学入学に伴う一人暮らしをきっかけに自炊を始めることは一般的ですが, 面倒などの理由から続かなくなる例も多く見られます. 内閣府の調査によると,大学生の半数はほとんど料理をしません. しかし一方で料理が嫌いな料理が嫌いな大学生は少なく, 何らかの動機付けを行うことで自炊を習慣付けられる可能性があります. また,近年,食事を外食や中食で済ませることが増えています. しかし,若いうちに食に対する知識や経験を深めることは, 健康的な生活を送るために重要です. そこで本研究では,一人暮らしの大学生を対象として, マイクロブログを用いた自炊支援システム「クックマ」を開発しています. 本システムの目的は,自炊の動機付け,および自炊の継続を支援することです.

なかもん:VRを用いた防災教育のための地震体験システムに関する研究
なかもん 地震が起きると家具が転倒し,その下敷きになってしまう恐れがあります.それにも関わらず,家具転倒防止対策と言った地震対策を怠っている家庭があるのも現状です. 起震機によって地震を体験することはできますが「揺れ」を体感することはできても,それが実際に防災対策をする意識づけとなるには不十分です. そこで本研究では,家具転倒防止対策の意識を喚起させることを目的としたVRシステムを開発しています. 家具転倒防止対策がなされていない室内にいる時の危険性を強調したムービーを用いて,地震の危険性を伝えます. 本研究では,起震車上でVR体験をしてもらうことを想定しています.

在宅医療連携のための多職種医療従事者間情報共有システム
在宅ちゃん 現在,日本は超高齢社会であり,将来的に医師や病床数が不足する可能性があることから,在宅医療のニーズが高まってきています.その中で,医療従事者間での連携・情報共有がより重要となってきています.しかし,在宅医療には異なる組織に属する多くの職種の医療従事者が関わっており,情報共有が不十分であるという大きな課題があります.また,各組織で使用している医療記録用システムに加え,情報共有用システムへの情報入力は,医療従事者の負担となります.そこで本研究では,在宅医療連携のための多職種医療従事者間情報共有システムの開発を行っています.情報入力の負担を考慮し,書式が未統一な記録書などを「写真」で共有する機能やチャット機能などを作成しました.本システムは,これらの機能を用いた,異なる組織に属する多職種の医療従事者間におけるコミュニケーション支援を目指します.

いまなんレコーダ:講義音声の不明瞭箇所を記録する留学生聴講支援システム
いまなんレコーダ 文部科学省による留学生受け入れ30万人計画が進む現在,留学生の増加に伴い,教育現場での留学生支援の必要性が高まっています. 留学生が抱える問題の一つに,講義中の教員の説明が聞き取れないことがあげられます. 従来の録音ツールでは,講義音声の録音は可能でしたが,不明瞭だった時点の録音経過時間の記録は出来な いため,復習時の効率的な聞き直しを行うのは困難でした.また,留学生にとって,専門用語が多く含ま れる非母語の口頭説明の聴解は容易ではありません.そこで本研究では,スマートフォンを用いて講義の録音・不明瞭箇所のマーキングを行い,学生の相互聴講補助を支援する講義音声共有システムの開発を行っています.

ドアコムZ:遠隔空間における物に対する接触と三次元的な移動が表現可能なビデオチャット>
ドアコム近年,無近年,無料でビデオチャットを行えるサービスが普及してきています.しかし,ビデオチャットには相手との距離感を感じてしまうという問題点があります.
本研究では,この問題点を解決するためにドア型の専用インタフェースを用いたビデオチャットシステム“ドアコムZ”を開発しました.
「相手の空間に侵入している感覚」を与えるため,ビデオチャットにおいて遠隔空間における物に対する接触と 三次元的な移動が表現可能な仕組みを提案します.

ぽーたりべ:山歩きを伴う高野山町石道案内システム
ドアコム 2015年4月,高野山は開山1200年を迎えました.高野山には,参詣道のひとつとして「町石道」があります.町石道には,「町石」と呼ばれる,高さ3mほどの石造りの道標が180基建てられています.町石には一つ一つ由来があり、観光地を案内する従来研究として,携帯端末を用い,観光地を自動音声案内する研究があります.これは,現地に機材を設置し,その電波を携帯端末で受信することで,案内を聴くというものです.町石道の観光案内の困難な点として、町石道は山道であるため,機材の注視や、手元の操作は転倒の恐れがあり危険であることが挙げられます.また、世界遺産であるため,装置や機材の設置も困難です。 そこで本研究では、音声とGPS機能を用いて、高野山町石道を案内します。

あかりマップ:災害直後の避難支援を目的とした常時利用型災害時支援システム
あかりマップ 東日本大震災後,ネットワークを利用した支援や研究が多く行われました.しかし,災害時や災害後は輻輳などによりネットワークが利用できないことが多いです. また,避難所の場所などの情報を知らない土地で災害に遭った場合,どこへ避難すればいいのかわからない状態になり,すぐに適切な避難ができません. さらに,災害時にシステムを利用する際,そのシステムが初めて使うものであったら,すぐ機能を理解し操作することは困難です.そこで,日常的にシステム利用するが大事であると考え,本研究では日常的に利用可能な避難支援システム「あかりマップ」の開発を行いました.

サトタン:クラウドソーシングを用いた用例対訳作成システム
サトタン 医療現場で必要とされる用例の数は多く,十分な数の用例の作成は困難なため,用例の収集のための研究が多く行われています.また,機械翻訳を用いた多言語間コミュニケーションの支援の研究も行われています.しかし,機械翻訳の翻訳精度は高いとは言えず,機械翻訳の結果のみを用いて多言語間コミュニケーションを行うことは難しいです.そこで本研究では,クラウドソーシングを用いて機械翻訳後の用例を評価・訂正することで正確な用例対訳が作成できる可能性があると考え,クラウドソーシングを用いた用例対訳作成手法の提案を行いました.

医療分野を対象とした多言語用例対訳共有システムTackPad
TackPad 訪日外国人や在日外国人は増加しています.しかし,日本語が理解できない外国人への対応は十分なものとは言えません.特に医療分野では,医療従事者と患者との正確なコミュニケーションが重要です.日本語が通じない外国人と日本人の医療従事者間のやりとりは,意思の疎通が十分に行えずに医療ミスが発生する可能性があるためです. そこで本研究では,医療に関する正確な多言語用例対訳を収集・共有し,収集した用例を他の多言語対応システムに提供することによって外国人患者の支援を行うことを目的としています.

これまでの研究

多言語間コミュニケーション支援に関する研究

多言語間コミュニケーション支援は情報通信研究機構(NICT)の言語グリッドプロジェクトと共同で行っていました.
ぷち通:複数の言語資源を用いたスマートフォン対応多言語医療対話支援システム
ぷち通 医療などの高精度なコミュニケーションが要求される分野では,多言語コミュニケーションの支援不足による様々な問題が指摘されています.本研究では,入院場面における,医療従事者と患者間の高精度な多言語コミュニケーションの支援を行うために,機械翻訳と用例対訳を併用した多言語医療対話支援システム「ぷち通」の開発を行っています.ぷち通は,スマートフォン上で動作するシステムで,場面毎に用意された用例対訳と機械翻訳を併用することで,医療現場に会わせた正確なコミュニケーション支援を目指しています.
用例対訳を用いた多言語医療受付支援システムM3
M3 在日外国人数が年々増加しており,日本国内における多言語コミュニケーションの機会が増加しています.また,医療などの高精度なコミュニケーションが要求される分野では,多言語コミュニケーションの支援不足による様々な問題が指摘されています. そこで本研究では,医療従事者と患者間の高精度な多言語コミュニケーションの支援を行うために,用例対訳を利用した多言語医療受付支援システムの開発を行っています.現在,多言語医療受付支援システムが複数の病院の導入されています.
機械翻訳を用いた翻訳リペア支援に関する研究
翻訳リペア 世界規模のインターネットの普及により,ネットワークを介した多言語コミュニケーションの機会が増加しています.一般に,多言語を十分に習得することは容易ではないため,機械翻訳を利用した取り組みが行われています.しかし,機械翻訳の精度には限界があり,完全な翻訳を行うことは困難です.不適切な翻訳箇所を含む文章の利用は,円滑なコミュニケーションを妨げてしまいます. 本研究では,機械翻訳を用いた正確なコミュニケーションを支援するために,翻訳不適箇所の少ない文章を作成する方法の1つである「翻訳リペア」の支援手法について検討・検証を行っています.
共通言語を用いた対面型会議における非母語話者支援システムPaneLive
PaneLive 世界的にグローバル化が進んでおり,国を越えた人の行き来が活発化しています.日本でも訪日外国人や在日外国人は増加しています.このため,日本においても母語が異なる人々の間での対面コミュニケーションを行う機会が増加していると考えられます.例としては,大学での留学生との討論や,企業での複数母語話者が存在する会議での討論があります. このような母語が異なる人々の間での討論は共通言語を用いることが多いと言われています.この場において共通言語を母語としない人(非母語話者)は,語彙や言い回しの問題が存在しているため討論の内容を正確に理解することは難しいものとなっています. そこで本研究では,多言語対面環境でリアルタイムに行われる討論を支援する,非母語話者支援システムPaneLiveの開発を行っています.
多言語インフォーマルコミュニケーション支援のためのコミュニティスペースの構築に関する研究
SecondLife 多言語コミュニケーションにおける問題として,言語障壁が存在し,母国語以外で行われている会話の内容が理解できないという問題があります. そのため,会話へと参加するためのきっかけを得ることができません.そこで,情報技術を用いて会話の内容を可視化し,会話に参加するためのきっかけを得るためのコミュニケーション支援環境として,「コミュニティスペース」の構築を行っています.提案システムでは,Second Life上および実空間上の両方において,「コミュニティスペース」を構築し,その効果を確認しました.
会話中の名詞を可視化する対面型異文化間コミュニケーション支援システムiGengo
iGengo 在日外国人が年々増加しており,日本国内における対面での異文化間コミュニケーションの機会が増加しています.しかし,対面での異文化間コミュニケーションにおいてそれぞれの人間が持つ文化背景が異なるため,相互理解が困難であるという問題があります. そこで本研究では,文化的な背景がもたらす知識の差を補うために,会話中の名詞を可視化する対面型異文化間コミュニケーション支援システムの開発を行っています.タッチパネルを利用したシステムで,会話中の単語を音声認識し,日本人と留学生間の会話のきっかけを提供します.
All for one型多言語会議支援システムSAKIN
Sakin 学校や会社などでは講義や会議などの場面で外国人の参加が多く見られます.日本における日本語の会議では外国人は内容の理解に限界があると考えられます.本システムは,日本人が外国人をサポートすることで,外国人の内容理解を支援することを目的としています. 本研究では,みんなの力を少しずつ集めて,少数の外国人留学生を支援を行う方式(All for one型)による会議支援に関する研究です. 近年,多くの人が,タブレット端末やノートパソコンなどを会議中に用いています.各自の端末を少しだけ支援に使うことにより,外国人の理解の向上を目指しています.
異文化間コミュニケーション支援システムAnnoChat
AnnoChat 異なる言語や文化を持つ人々と意見を交換したりコミュニケーションをとる 「異文化間コミュニケーション」は,高い語学力が要求されたり,相手の文化に関する知識が必要であるなど, 初心者にとって敷居の高いものだといえます.  そこで,異文化(異言語)間でのコミュニケーションを簡単かつ円滑にできるようなソフトウエアを開発し, 評価していくことを研究テーマとしています. 本研究では,異文化間でのコミュニケーションを支援するためのチャットツールとして,AnnoChatを開発しました. AnnoChatは,インスタントメッセンジャー風のチャットツールに,機械翻訳機能,リアルタイム折り返し翻訳機能, アノテーション機能をつけたものです.

多様なコミュニケーション支援に関する研究

ギタェクター:ギターエフェクターによる音色の変化の可視化システムの開発
ギタェクター ギターの音色を変化させる道具に「エフェクター」というものがあります. しかし,これらはギターを扱っていない人にはどういうものかわかりづらく,エフェクトの説明をしてもイメージがわきにくいものがほとんどです. これらの原因は,楽器経験者と未経験者の知識のズレによるものだけでなく,「音色の変化」というものが抽象的であるためだと考えられます. そこで,本研究では楽器経験者と未経験者の話題の共有を支援することを目的とし,演奏者・視聴者ともに楽しめるシステムを開発しています.
チク宅ログ:在宅介護者のための介助法提示支援システム
ついジオ 現在,日本の総人口の25%以上を高齢者が占める超高齢社会であり,その割合は今後も増加していくことが予想されています. また,終末期医療に関する調査では,国民の60%以上が自宅での療養を望んでいることが示されており,このような背景から,厚生労働省は在宅医療・介護を推進しています. しかし,在宅での介護を行う介護者は要介護者の家族がほとんどであり,介護や介助のやり方(介助法)に対する専門的な知識を持ちません. よってどうやって要介護者を介護すればいいのか判断できないことが予想されます. そこで本研究では,在宅介護者のための介助法提示支援システムの開発を行っています. 簡単な質問に回答するだけで現在の要介護者の状態を判定し,それに応じた適切な介助法を提示します. 本システムは,在宅介護者の負担を減らし,要介護者の状態に応じた対応ができるようになることを目指します.
マイクロブログを介した日常の情報発信に基づくToDo管理支援
ぷくりす ビジネス社会では,個人の自己管理力が求められています.近年の携帯情報端末の普及により,個人向けのToDo管理ツールは,より日常的に感じられるものとなりました.巧みな時間管理術の習熟には,タスク量が多いビジネスマンになる前の学生の頃から対策を行うべきです.しかし,大学生の過半数が抱える「文字情報の入力操作がわずわらしい」との理由から,その実践率は高いとはいえません.そこで本研究では,マイクロブログ上の日常的な情報発信に基づくToDo管理システムを開発しています.大学生が普段利用しているマイクロブログ(Twitter)から,ToDoの候補を自動抽出することで,大学生に入力を意識させないToDo管理の実現を目指します.
Web防災袋:カスタマイズ可能な防災関連情報提供システム
Web防災袋 平常時からできる災害行動として,「防災袋(非常持ち出し袋,避難袋)」の用意があります.その中身は,必要最低限の物のほかに,個人の事情や属性によってそれぞれ異なります(ベビー用品,介護用品,ペット用品など).つまり,個人が災害時に必要とする優先順位に沿って,防災袋の中身をより適切なものにしておくことが重要です.以上のことは,多様化する防災情報コンテンツにも同じことがいえます.安否情報や交通運行状況など,様々な発信源から提供される災害関連情報は,情報量が多く,一覧性がありません.これでは,必要な情報を探す時間と手間がかかってしまいます.そこで本研究では,インターネット上にて提供される防災関連情報の防災袋となるシステムを開発しています.分散した防災関連情報を一元的に集約することで,個人が自身の属性により必要な情報をカスタマイズできる仕組みの設計指針を提示します.
Cocotica: Wikipediaを用いた文化差可視化サービス
Cocotica 多言語間コミュニケーションにおいて,同一の単語を用いて会話をしている場合でも,相手の文化について十分に理解していないために,誤解が生じる可能性があります.文化差の有無の判断は,人が行なう必要がありますが,その判断には相手の文化に関する十分な知識が必要となるため,容易ではありません.そのため,文化差が存在することを自動的に検出する仕組みが求められています.そこで本研究では,文化差を検出・可視化するシステムの開発を行っています.
Docoitter:未来の在室を予報する在室管理システム
Docoitter これまでの在室管理に関する研究では,「現在の在室状況の提示」を対象としています. そのため課題点として,「訪問者は目的人物が不在の場合,次の訪問日時が分からない」ことが挙げられます. そこで本研究では,「未来の在室状況の提示」を対象とし,会えるタイミングを提示することによる訪問の支援を目的としています. 本研究で開発した在室管理システム「Docoitter」は,現在の在室状況と未来の在室確率を提示します.明日の予定は「学内イベント」「学外イベント」「講義中」等に抽象化して表示します.また確率は,3時間ごとの在室確率を表示します.
フォトリート:教育や観光利用を目的としたパノラマ画像を用いたコンテンツ作成支援システム
フォトリート 日本では,未だにデジタルアーカイブの作成を実施・運営が不十分です.ただ単にデータを収集し,閲覧可能にするだけでは,デジタルアーカイブの収集や利活用は促進されません.そこで本研究では,教育や観光利用を想定した,パノラマ画像を用いたコンテンツ作成支援システム「フォトリート」を開発しました. 本研究ではシステム利用者にもコンテンツの作成に参加してもらいます.本システムの目的は,デジタルアーカイブに収蔵されているデータをコンテンツとして公開し,利用者に閲覧してもらうとともにデジタルアーカイブの付加データとなりえるデータを利用者から収集することです.
リエミン:地理情報に関連づけられたデジタル写真収集システム
リエミン 近年,デジタルアーカイブは有形無形の資源をデジタル化することで,多種多様な資源を収集・蓄積・保存・提供することができるサービスとして利用されています.東日本大震災後,様々な組織が景観を保存することを目的としたデジタルアーカイブプロジェクトを実施し,震災前の写真や動画の大規模収集を行っています. 我々は景観を保存することが観光支援につながるのではないかと考えました.そこで本研究では,Web上からデジタル写真の自動収集を行い,そのデータを観光利用できる形に再編成するシステムを開発しました.
Mofy: 高齢者のための簡易栄養管理システム
Mofy 現在,日本は総人口の約23%を高齢者が占める超高齢社会であり,この割合は今後も増加する傾向です. 高齢者が健康を維持するためには,良好な食生活を送ることが望ましく,日々の食事内容の把握と改善を行うことが重要です. 高齢者が主体的に食生活の改善を行うためには,高齢者の利用に特化した栄養管理システムが必要であると考えています. 本研究では,スレート型PCを用いて,高齢者向けの簡易栄養管理システムの開発を行っています.
つもとんたくまん:公共空間設置型対話ボットのための「笑わせる発言」収集手法
> つもとんたくまん 音声対話システムの研究は,かねてより活発に行われています. 本研究室でも,鉢植え型会話ボット「おしゃべり鉢べえ」が開発されています. これは,公共空間での第三者間の間接的コミュニケーションを実現するものです. このシステムは,利用者に対し,他の利用者の存在を喚起させることに成功しています.しかし一方で,会話の多様性や継続性の不足,といった課題も残っています.そこで,システムに柔軟な対話を行わせることを目標として,多様な発言の収集手法を検討しています.
ものぴこん:実世界の「もの」と関連づけたアイデアの共有による発想支援システム
昔からアイデアを発想する能力が重視されており,発想支援に関する研究が多く行われています.日常生活におけるアイデアの発想を支援する発想法の提案も行われていますが,継続的な発想を支援することは難しく,日常的にアイデアを発想するためには様々な工夫が必要です.本研究では,マーカレスARを用いることで「もの」を介してアイデアを日常的に共有するシステム「ものぴこん」を開発しました.
BlogWear2: ライフログを活用したストリーム型コミュニケーションサービス
ライフログ分野の研究が活発に行われています.ライフログとは日々の行動をデジタルデータとして保存することです.本研究では,ライフログを用いることでソーシャルメディアにおける負担の軽減を目指し,ライフログデータをもとにブログ記事を自動で生成する"BlogWear2"を開発しています.
用例の森:用例評価のモチベーション維持支援システム
これまでにモチベーション維持に関する研究は数多く行われてきました.これまでの研究では,日常的な作業や学習を対象としており,「用例の評価活動」のような「日常的に行わない作業」を対象とした場合の効果は不明です.そこで本研究では,「楽しさ」や「達成感」の要素を用いた用例評価のモチベーション維持支援システム「用例の森」を開発しました.「用例の森」により,用例の評価活動を行うユーザのモチベーション維持を支援することを目的としています.
ハナ☆イキイキ:呼吸情報を用いた感情伝達エンタテインメントシステム
現在の主要なWebコミュニケーションツールの多くは文字ベースのシステムとなっています. 本研究では,特殊なデバイスを用いずに感情伝達を行い,利用時のプライバシ面での抵抗感を軽減するシステムとして,ハナ☆イキイキの開発を行っています.
AReTalk: 拡張現実感技術とハンドジェスチャを用いた対面コミュニケーション支援システム
近年,拡張現実感(AR: Augumented Reality)を用いたシステムが増加しています.しかし,多くのシステムは,注釈付与などの間接的なコミュニケーション支援が主な目的となっています.本研究では,直接的なコミュニケーションとして,ARを用いた対面コミュニケーションを支援します.相手に伝わりづらい表現をオブジェクトとして可視化し,相手にわかりやすく伝えます.
おしゃべり鉢べえ:第三者間のゆるやかなコミュニケーションを実現する鉢植え型会話ボットシステム
現在,Web上では第三者間のコミュニケーションが活発に行われています.しかし一方で,公共空間での第三者間のコミュニケーションは,見知らぬ人に関わりを持つことへの心理的抵抗が大きく,いまだ発展途上であることが指摘されています.そこで,公共空間での第三者間のゆるやかなコミュニケーションを実現する鉢植え型会話ボット「おしゃべり鉢べえ」の開発を行っています.
壁穴フープ:距離感と抵抗感の減少を目指した ビデオチャットシステム
近年,SkypeやYahoo!メッセンジャー等の無料でビデオチャットを行えるツールが普及し,容易にビデオチャットが利用出来るようになりました.しかしビデオチャットでは対面の会話に比べ距離感を感じてしまうことや,ビデオチャットに抵抗感を持ってしまうことが問題としてあります. そこで本研究では,ドラえもんの通り抜けフープのようなインタフェースで,あたかも壁に穴があいたような映像を表示させるシステム“壁穴フープ”を開発しました.
KANKONECT:Web上の情報をもとにした観光情報可視化システムNew!
KANKONECT:Web 近年,ドラマやアニメの舞台への聖地巡礼等の新しい形態の旅行が出てきたことや,外国人旅行者の増加から,観光地に対して新しいニーズが発生してくることが考えられます.しかし,新しいニーズが発生していても,観光地側がそれに気づかなければ観光客は離れていってしまいます.そのため,観光地側も観光客のニーズや問題点を知り,観光地の発展につなげていく必要があります. そこで本研究では,観光地のホームページや個人Blog,Twitterから観光情報を抽出し,地図上に可視化する,観光情報可視化システム「KANKONECT」の開発を行いました.特に,リアルタイムの情報を得られるTwitterからは,観光地名入りのツイートだけではなく,観光地名が入っていないツイートからも観光情報の抽出を行います.

iGenki: iPod touchを用いた児童の学習及び健康支援システム
小学校のICT環境は不十分です.パソコンの扱いは困難であり,授業では有効活用されておりません. さらに,最近では,小学校における児童の生活習慣の乱れが問題となっています.学校で実施されている健康診断だけでは対応出来ていません. そこで本研究では,児童一人一人にiPod touchを持たせた学習環境を提案します. 児童の学力の向上,及び健康を支援することを目的としています.
在宅ネット2:在宅医療支援システムに関する研究
現在の在宅医療は様々な問題を抱えています.まず平時の問題としては,在宅医療にかかわる様々な医療スタッフ間の情報交換がスムーズに行われていないため,情報の収集や緊急を要する連絡が困難になる場合があります.次に災害時の問題として,在宅療養患者は避難に複数人の補助が 必要な場合や機材・薬剤が必要な場合がありますが,患者に関する情報を提供できる範囲が非常に狭いということがあげられます. そこで,スタッフ間でのスムーズな連絡・情報交換を可能にすること,在宅療養患者の避難・救助支援を行うことを目的として, 様々なツールにより様々な在宅医療支援を行う「在宅支援ネット2」を開発しています.
コミュニケーション支援のためのキャラクタ化した写真を用いた写真共有システムGAZO GAZO KUN
デジタルカメラの普及率は増加しており,これに伴い,Web上にはFrickrなど写真共有サイトが多く存在するようになりました.しかし,これら写真共有サイトの利用者は非常に少ないです. そこで写真の公開に加えて,他ユーザとのコミュニケーション支援機能を持つ,写真共有サイトを開発しています.
ARシステムを用いたインフォーマルコミュニケーションの可視化
組織や企業内において,インフォーマルな場面におけるコミュニケーションは,情報共有の面でとても重要な役割を担っています.しかし,面識のない人同士がコミュニケーションを図ることは,会話の糸口がつかみづらいことから,困難であると言われています. そこで,本研究では,AR(Augmented Reality)システムを用いて,インフォーマルな場面におけるコミュニケーション(例えば,道端やカフェテリアでの会話等)を可視化し,コミュニケーションの活発化を目指しています.
USB人形を用いたアウェアネス情報伝達システム
本研究では,日常会話で自然とおこなわれる相槌のような首振りに着目し,首振り情報を実世界のオブジェクトとして表現することにより,遠隔間コミュニケーションがどのように変化するのかについて研究しています.
実世界の位置情報を用いたSNSユーザの出会い支援システム
本研究では人間関係の広がりを促進させる手段として「友人の友人」関係に焦点を当てています. 「友人の友人」関係にあるユーザ間の実世界での距離を計測し,出会いのきっかけを提供するシステムを開発しています.
3Dキャラクタを用いたシナリオ可視化システムBunBunMovie
現在,ブログや脚本などシナリオ(文字)を扱うコンテンツが多く存在していますが,シナリオのみでは視覚情報が乏しいという問題があります.しかし,シナリオに視覚情報を付加させるために,動画を作成することは容易ではありません. そこで利用者に対し文章を入力するだけでシナリオを可視化するシステムを開発しています.
キャラクタを用いた首振り伝達システムAwareCap
本研究では,日常会話で自然とおこなわれる相槌のような首振りに着目し,チャット情報に首振り情報を付与することで,遠隔間コミュニケーションがどのように変化するのかについて研究しています.
地域住民による外国人旅行者支援システムTravo
訪日外国人旅行者の日本での活動を支援する団体や施設はあるものの,対応できる場所や人員が限られており,外国人旅行者の要求にその場で対処することは困難だと考えられます.また,言語の壁も外国人旅行者支援において大きな問題となっています. 本研究では,機械翻訳等を利用して,外国人旅行者の旅行活動を支援すること研究しています.

コミュニケーション過程の分析に関する研究