教育学部の概要
教育学部は、その前身を明治初期に発足した師範学校に置き、現在に至るまで150年近くの歴史を持った本学でもっとも古い学部です。
近年の教育を取り巻く環境の変化、たとえば公立小学校における特別支援学級の増加や教科担任制の導入、ICTを活用した多様な学びへの対応など、現在の学校教員に幅広い専門性が求められています。
また、児童・生徒数の減少による小・中学校の小規模校化が都市部においても進行している和歌山県では、小規模校教育に対応できる教員を養成することが喫緊の課題となっています。
本学部では、これらの教育課題と向き合いながら、「地域とともに学びの未来を拓く教師」を育てるため、2023年度より学校教育教員養成課程を改革し、学校教育コース・支援教育コースの2つのコースを設置しました。いずれのコースも小学校教諭1種免許状の取得が課せられます。
2023年度以降入学者の新しいカリキュラムについて
教育学部の新しい教員養成カリキュラムは、小学校教諭1種免許状の取得をもとにして、4年間にわたり理論と実践を往還しながら子どもと教育に関する専門分野について学びます。
新たに設定するコース共通科目群では、教育学部に所属するすべての学生が学ぶ初年次教育に加え、さまざまな教育課題をテーマにした授業を多く配置することで、現在の学校を取り巻く多種多様な事象を多面的・多角的に学ぶ機会を設けます。
また3年次後期には、学校園や小規模校における教育実習、学生自身が計画した各種体験活動、留学や資格取得等に専念することができる期間を新たに設定します。
これらを通して、地域とともに学びを拓く教師としての基盤の獲得を目指します。
特色1 全員が小学校の教員免許状を取得します。 特色2 現代の教育現場に対応できる思考力や実践力をつちかいます。 特色3 入学後半年かけて何を学ぶかを考えることができます。 特色4 学校や社会のリアルとじっくり向き合う期間「アクション・ターム」を設けます。 |
新しい教員養成カリキュラムで設置するコース
- (学校教育コースの専攻)教育学・心理学・幼児教育・国語教育・社会科教育・数学教育・科学教育・音楽教育・美術教育・保健体育・家政教育・英語教育
- (支援教育コースの専攻)特別支援教育
教育学部では、中学校技術・家庭の教員免許状が取得可能です。
教育学部では、中学校技術・家庭の教員免許状が取得可能です。詳しくは、こちらのページをご覧ください。
2022年度以前入学者のカリキュラムについて
- 初等教育コース 児童の発達や教科のつながりなどを総合的に捉え、小中連携の視野を持った小学校教員の養成をめざします。
- 中等教育コース 教科(分野)の専門性を深めつつ、中学校・高等学校教員の養成をめざします。
- 特別支援教育コース 特別なニーズを有する子どもの教育について、専門的知識や理論を身につけながら実践的な指導能力を養い、両者のバランスに優れた教員の養成を目的とします。
教育学部で取得可能な教員免許状
- 幼稚園教諭1・2種免許状
- 小学校教諭1・2種免許状
- 中学校教諭1・2種免許状(教科:国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語)
- 高等学校教諭1種免許状(教科:国語・地理歴史・公民・数学・理科・音楽・美術・保健体育・家庭・英語)
- 特別支援学校教諭1・2種免許状(領域:知的障害・肢体不自由・病弱)
※取得には条件があります。また同時に取得できない組み合わせもあります。詳しくは教育学部までお尋ねください。
募集区分と入学後のコース・専攻(2023年度以降入学)
〇一般選抜
一般選抜の募集区分 | 入学後のコース・専攻 | ||
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学校教育コース | 教育学、心理学、幼児教育、国語教育、英語教育、社会科教育、家政教育、音楽教育、美術教育、保健体育 | ||
支援教育コース | 特別支援教育 | ||
学校教育コース | 教育学、心理学、幼児教育、数学教育、科学教育、家政教育、音楽教育、美術教育、保健体育 | ||
支援教育コース | 特別支援教育 | ||
音楽又は美術 | 学校教育コース | 音楽教育 | |
美術教育 | |||
保健体育 | 学校教育コース | 保健体育 |
〇学校推薦型選抜
学校推薦型選抜については、入学者選抜要項・募集要項によりご確認ください。