和歌山大学では平成16年5月、大学の知的資源を最大限に活用し、自治体等と連携しながら地域防災力の向上を推進する和歌山大学防災研究教育プロジェクトを立ち上げました。平成22年4月より『和歌山大学防災研究教育センター』を設置し、防災の普及を目指して活動を続けています。平成28年4月には,さらなる発展を目指して宇宙教育研究所と合併し、『和歌山大学災害科学教育研究センター』として新たなスタートを切りました。

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【開催報告】ワダイの防災カフェ in 那智勝浦町(2017年度第9回)

2017年12月14日

 

12月9日(土)に、和歌山県土砂災害啓発センターにて2017年度の第9回(那智勝浦町会場)ワダイの防災カフェが開催されました。 

今回は、土砂災害啓発センターの所長を務める坂口武弘氏を講師にお招きし「新たな切り口で紀伊半島大水害を分析する」と題し、2011年に発生した紀伊半島大水害についての昨今の研究動向を講演いただきました。
具体的には、土砂災害が発生した場所の地質・傾斜・植生など各データをたくさん収集したデータベースに対して、データマイニング(ラフ集合論)と呼ばれる手法を適用することで、崩壊が起こりやすいと考えられる場所を抽出するという内容です。科学的な手法ですが,身近な事例を例に挙げながらわかりやすく紹介いただき、参加者は終始聞き入っておりました。また、同センターに設置されている土砂災害の模型を用いた実験も行い、砂防堰堤の効果などを説明してもらいました。
質疑応答では、参加者の皆様のご自宅の危険性の判断方法などについて活発な意見交換が行われました。

詳細な開催報告については、ワダイの防災カフェ専用HPでご確認ください。 http://www.wakayama-u.ac.jp/~egusa/bousaicafe_report.html