和歌山大学では平成16年5月、大学の知的資源を最大限に活用し、自治体等と連携しながら地域防災力の向上を推進する和歌山大学防災研究教育プロジェクトを立ち上げました。平成22年4月より『和歌山大学防災研究教育センター』を設置し、防災の普及を目指して活動を続けています。平成28年4月には,さらなる発展を目指して宇宙教育研究所と合併し、『和歌山大学災害科学教育研究センター』として新たなスタートを切りました。

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【開催報告】ワダイの防災カフェ in 那智勝浦町(2017年度第10回)

2018年2月22日

2月3日(土)に、和歌山県土砂災害啓発センターにて2017年度の第10回(那智勝浦町会場)ワダイの防災カフェが開催されました。今回は、和歌山大学経済学部教授の佐藤周氏を講師にお招きし、「発災後、被災地で如何に情報を共有するか ~Old Mediaのラジオを見直す~」と題し、被災地での情報収集の方法や課題、ラジオの優位性や現状のメディアが持つ課題などについてご紹介いただきました。

まず、東日本大震災や熊本地震でのラジオの利用、電源を必要としないことから電力の供給がない発災直後から数日間におけるラジオの利点などをお話しいただきました。また、和歌山県内の市町村が行うラジオによる災害情報発信への取り組みの事例をご紹介いただき、人員の確保の難しさやラジオの金銭的な優位性などラジオ活用の現場からの声をご紹介いただきました。この中で、ラジオで災害情報発信を行うしくみや設備投資に要する費用、人材育成に関する詳細な説明があり、参加者の皆様は熱心に耳を傾けていました。また質疑応答では、地方自治体が抱える情報発信の課題などについて活発な意見交換が行われました。 

詳細な開催報告については、ワダイの防災カフェ専用HPでご確認ください。 http://www.wakayama-u.ac.jp/~egusa/bousaicafe_report.html