COVID-19 パンデミックと観光研究:観光・ホスピタリティマネジメント分野の研究動向分析から
公開日 2022年04月07日
国際観光学研究センター(CTR)研究員である永井 隼人准教授(観光学部)の論文が、学術誌「観光学評論」に掲載されました。
論文タイトル
COVID-19 パンデミックと観光研究:観光・ホスピタリティマネジメント分野の研究動向分析から
著者
永井 隼人 和歌山大学観光学部 准教授
書誌事項
観光学評論 10巻1号 pp. 47-61
2022年3月
https://jsts.sc/journal/journal-top/vol10-1
要約
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックは、世界の観光関連産業に大きな影響を与えている。観光研究者は、パンデミックの初期段階からこの危機に対応するための国際的な議論のプラットフォーム構築に向け活発に活動しており、国際ジャーナルでは既に多くの論文が発表されている。そこで本研究では、観光研究の主要な一分野である観光・ホスピタリティマネジメント分野の国際ジャーナルで発表されたCOVID-19と観光に関連する論文を対象に、テキストマイニングの手法を用いて研究動向を探索した。データベースから抽出された242編の論文を分析した結果、観光関連産業の雇用や人材、パンデミック下での旅、COVID-19後の観光など、多様なテーマの研究が様々な国で展開されていること、またジャーナルによる傾向の違いも明らかになった。一方、日本国内から当該分野の国際ジャーナルでの研究発表は限定的であった。今後も多くの論文発表が予想されることから、本稿では今後の研究課題についても議論した。
キーワード
COVID-19パンデミック、観光マネジメント、ホスピタリティマネジメント、研究動向、テキストマイニング
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