2018年度企画展(1)「和歌祭と現代―祭礼のフェスティバル化と再興―」
公開日 2018年04月09日
平成30年4月10日(火)より、企画展「和歌祭と現代―祭礼のフェスティバル化と再興―」を開催します。
本年は平成の元号のもとで行なわれる最後の和歌祭ということもあり、平成に入って結成された和歌祭保存会青年部(現・実行委員会)の体制下で行なわれている現代の和歌祭に注目します。
1948年(昭和23)に再開された和歌祭は和歌山市商工まつりのパレードの演目となりました。パレードの演目となったことで、紀州東照宮の祭礼としての様相は薄れ、御旅所はなくなり、御船歌や餅搗踊囃子方などの芸能は失われ、また存続された芸能の技芸のいくつかは失われていきました。これら芸能のもとの姿を取り戻すべく立ち上がったのが当時の和歌浦の若者たちでした。「和歌祭は和歌の浦で」を合い言葉に和歌祭を和歌の浦にもどし、2010年(平成22)には御船歌、2012年には餅搗踊囃子方、2017年には唐人が復興し、商工まつりなどによって失われた芸能は復興されてきています。
近年少子・高齢化や生業の変化などさまざまな原因によって、全国各地の祭りや祭礼は失われつつあります。和歌祭の芸能の「復興」と「継承」をとおして、これらの問題をどう捉えるかを考える機会になればと考えています。
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期 間 平成30年4月10日(火)~6月1日(金)
10:30~16:00
会 場 紀州経済史文化史研究所展示室(図書館3階)
閉館日 土・日・祝 および図書館の閉館日に準ずる
5月14日(月)は臨時閉館
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≪関連イベント≫
○御船歌練り歩き
日時:平成30年4月10日(火)12:30~13:10
場所:和歌山大学シンボルゾーン~図書館前
出演:唐舩御船歌連中・唐人行列
○和歌祭見学会
日時:平成30年5月13日(日)10:00~
場所:紀州東照宮境内紀州研ブース