生徒の理解と指導

2015.02.04
私はがっくりとしていました。
なぜなら講義の初めに「僕のテストは全体で6割とっても意味がありません。
それぞれのテーマで6割以上取らないとダメです。単位を落とす人も多いです」といったことを宣言されたからです。
大学生にとって単位が取りにくい授業は敵。
しかしこの授業は教育学部必須。
なんとかしなきゃなぁ、という気持ちでスタートしました。
授業で手に入るたくさんの知識・事例
ところがいざ授業を聞いていると、、なんだこれすごく楽しいぞ!!!
この授業はテキストではなく、教育相談の事例や新聞記事、心理学のデータが印刷されたプリントを使います。
膨大な情報の中から先生に選ばれた内容がのっているプリントというのはか~~~なり貴重なもので、
私たちでは見つけられないような濃い内容がびっしりです。
が、心配せずともきっちり噛み砕いて解説してくれるので、理解不能・・・なんてことにはなりません。
あとすごく個人的に先生のしゃべり方も好きです。
説明にあまり難しくない言葉を使ってくれますし、優しい語り口調の中にほどよく辛辣な言葉があるのがまた良しです(笑)
「自己ワーク」で自分を知る
さて、そんな魅力満載の授業内容の中でも私がとりあげたいのは、
授業毎に登場する「自己ワーク」!
大人の心理テストと言えば分かりやすいでしょうか。
複数の項目にあてはまるかあてはまらないかを答えていき、出てきた点数によって自分がどんなタイプか分かる、というものです。
そしてこれ、驚くほど当たります。
実験による根拠があるので星占いなんかと比べると説得力が桁違いです。
時には自分の嫌な性格も見えてしまったりしますが、それはそれで爽快です(笑)
2~4回生が受ける授業ということで、20歳を超えた自分を見つめ直すのもいかがでしょうか。
「いろんな人」を知って教師に
最後に、この授業のテーマは「いろんな人がいることを知っておく」ことです。
そんなの当たり前と思うかもしれませんが、ただ漠然と"いろんな"と言うのと、"いろんな"の中身を知っているのとでは全然違います。
自分が当てはまらなかったタイプのことも聞いておけば、
変な奴と思っていたあの人も、合わないと思っていたその人も、案外すんなりと受け入れられるかもしれませんよ。
教育学部学校教育教員養成課程 上田美初