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三角形でシステム科学概論について考える


ここに,「システム科学概論 (2000年6月19日)」と題したメモがあります.

講義で出した問題です. ちょっと考えてみてください.


問.以下の証明では,任意の三角形ABCに対して, 結論としてABの長さとBCの長さが等しくなる. なぜそうなるのか説明せよ.

  1. 角BACの二等分線と辺BCの垂直二等分線の交点をEとし, Eから辺BC,AB,ACにおろした足をそれぞれD,F,Gとする.
  2. △AFE≡△AGEである. ∵双方とも直角三角形であり,線分AEは共通かつ
    角FAE=角GAEである.
  3. 2より,線分AF=線分AG,線分EF=線分EGである.
  4. △BED≡△CEDである. ∵双方とも直角三角形であり,線分DEは共通かつ
    線分BD=線分CDである.
  5. 4より,線分BE=線分CEである.
  6. △BEF≡△CEGである. ∵双方とも直角三角形であり,線分BE=線分CEかつ
    線分EF=線分EGである.
  7. 6より,線分BF=線分CGである.
  8. 線分AB=線分AF+線分BF=線分AG+線分CG=線分ACである.


解説

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