3月のワダイノカフェ「鉄道乗車中、津波から逃げ切る!-「鉃學」ときのくに線の津波対策―」
公開日 2019年03月25日
2019年3月21日(木)、JR西日本吹田総合車両所日根野支所新在家派出所で「ワダイノカフェ2018 vol.6」を開催しました。
JR西日本和歌山支社と和歌山大学の連携・協力に関する協定の締結を記念して開催したもので、特別に新型車両をお借りして行いました。
今回は、ゲストにJR西日本和歌山支社安全推進室長清水敏生さん、ホストに和歌山大学地域活性化総合センターの西川一弘准教授、MCに株式会社BEE社長の久保田善文さんを迎え、「鉃學」ときのくに線の津波対策についてお話をうかがいました。
また、カフェの後半では、車両からの降車体験も行いました。
鉄道乗車中、津波から逃げ切る!-「鉃學」ときのくに線の津波対策―
まずは、西川先生から、「鉃學」の紹介と取り組みについてなどお話いただきました。
2016年から始まった鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」の、今まで開催された訓練の様子などの歴史や、他の地域での取り組みなども話してくれました。
続いて、JR西日本和歌山支社の清水さんから、きのくに線における津波対策について話していただきました。
VRを活用した乗務員訓練や駅・電車に施された梯子や案内シールなど鉄道側に関する対策や、地域住民に対する講演や訓練など地域連携が必要なものの対策の紹介をしてくださいました。
途中で、避難誘導標識の正しい標識はどれだ等のクイズも出され、参加した子どもも大人もわきあいあいと参加しました。
後半は、降車実験を行いました。
降車の方法は、飛び降り、ロープを使っての飛び降り、避難はしごを使って降りる方法の3種類。
避難はしごを使っての降車体験をする際には、降りるだけでなく、実際に電車に備え付けられている梯子の設置の仕方などを学びました。
はしごは手順自体は簡単でしたが、思い切りやらないと上手く展開できない等、実際に触ってみないと分からないことが多く感心した様子でした。
どの降車の仕方が降車しやすかったか、素早く降車できるか等は人によって感じ方は違いましたが、一度経験してみることで、いざという時に行動できるようになるし、率先して動けるようになる、というような感想をもたれていました。
参加した方からは、普段体験できないことができてよかった。一度でも体験しておくことで、いざという時の行動に大きな差がでると思う。などの感想をいただきました。