10月19日の歴史かふぇ!
公開日 2012年10月19日
本日の歴史かふぇのテーマは、日本最初の村民手造の煉瓦トンネル
-紀の川市指定文化財-「旧池田隧道」
案内人は、武内雅人さん(元和歌山県文化遺産課主幹/元和歌山大学客員教授)
村民手造の煉瓦隧道、これは姫路に大正6年に造られたとされています!でも、実はそれ以前に和歌山でも村民総出で煉瓦隧道が造られてたというのですが・・・今回も、興味深いお話から始まりました
その村民総出というのが「旧池田隧道」大阪府泉佐野市と紀の川市を結ぶトンネルで、
全長77.1メートル
しかし、この池田隧道には不思議なことが多く・・・
煉瓦造りのトンネルとは、積み方に種類があり、フランス積みやイギリス積みなど様々あるそうで・・
この旧池田隧道は、イギリス積みとフランス積みの二種類を使った珍しいトンネルなのです
それになぜか、トンネルの最後(大阪の出る側)は、4mほど煉瓦がないということ。
なので露頭部として崩れているのです!なぜ4mだけ煉瓦を積まなかったのか・・・金銭面という説も
そしてトンネルの入り口と出口のアーチの形が違うということ
南側(和歌山側)が馬蹄型のイギリス積み、北側(大阪側)が変形型のフランス積み
また明治22年に竣工した日本最古の由良洞隧道ととても類似点が多いのも特徴
でも、旧池田隧道は明治19年に竣工とあります!それなのに日本最古で明治22年竣工の
由良隧道と類似点が多いのはなぜなのか・・・
実は、この旧池田隧道の煉瓦は明治22年の規約に相当するもので、明治19年竣工というのは、
嘘っぽい!!?おおよそで、明治22年以降ではないかと推定されています。
参加者の方々も真剣に聞き入っていました
スタッフも楽しいひと時となりました!
ここ、まちかどサテライトで開催される歴史かふぇが最後だと知り、駆けつけて来てくれた先生方、そして参加者の方々、本当にありがとうございました☆
今までまちかどサテライトにて歴史かふぇに関わって頂きました皆さま、本当にありがとうございました!
次回また歴史かふぇが開催される際には、ぜひともご参加ください。