【ピックアップニュース】シンポジウム「新しい大学教育・大学院教育の創造」を開催

公開日 2013年02月21日

平成25年2月12日(火)、シンポジウム「新しい大学教育・大学院教育の創造」を開催し、学生・教職員約100名が参加しました。

本シンポジウムは、閉塞感ただよう現代の日本社会において、不確実な時代に果敢に挑戦することができる意欲と能力を兼ね備えた優秀な人材の育成が大学に強く求められている状況で、これからの大学教育及び大学院教育のあるべき姿について真摯に向き合い、新たな方向性を見出していくための一歩として、開催されました。

基調講演では、常盤豊氏(文部科学省大臣官房審議官(高等教育局担当))をお招きし、「大学教育・大学院教育に求められているもの~大学改革の推進について~」と題して基調講演をしていただきました。

常盤氏は、日本の高等教育が直面する課題や世界平均と比較した際の日本の大学の現状などについて触れた後、これからの大学改革の方向性や育成すべき人材像などについてのビジョンを語られました。

その中で、深い専門性や教養教育を教員と共に深く突き詰めていくプロセスこそが、社会人が持つべき能力としての「問題解決力」を養う事であるはずという企業側に対する提言と、一方で大学がより強化・整備すべきは学問相互の対話、学問と社会との対話が増える仕組み作りであるという大学側に対する提言を示されました。

また、事例報告として鹿島 義範氏((株)エスティーワールド代表取締役社長)より「企業が求める人材と和歌山大学への期待」、山田良治観光学部長より「観光学研究科博士課程設置構想について」、天野雅郎「教養の森」センター長より「本学の教養教育の理念・方法・体制について」と題して発表がありました。

その後、総括として「新しい大学教育・大学院教育の創造」と題してパネルディスカッションが行われ、社会環境の変化の中、大学教育をいかに改革していくべきか、活発に意見が交わされました。

 

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