【ピックアップニュース】アクティブ・ラーニング導入を推進「ラーニング・スキル演習Ⅱ(EC)」を実施/和歌山大学経済学部

公開日 2013年03月08日

平成24年12月27・28日と平成25年2月15・18日の4日間にかけて、経済学部後期集中講義「ラーニング・スキル演習Ⅱ(EC)」が経済学部講義棟にて行われました。この講義はクリティカルシンキングを体系的に学ぶ事を目的とした、1年生向けの4日間集中プログラムです。 
NCデザイン&コンサルティング株式会社代表取締役で、グロービス・マネジメントスクールの講師も務める早津俊秀氏を非常勤講師にお招きし、積極的に挙手・発言を促しつつ、学生同士の議論や演習を中心としたアクティブ・ラーニング形式(能動的な学習形式)で行われました。

「ラーニング・スキル演習Ⅱ(EC)」は、前期に引き続いて開講された経済学部の戦略的講義で、主体的学習姿勢、すなわち「自ら目標や計画を定め、自らどう学んでいくか」をマネジメントできる力を養うことを目的として体系的に行われる平成24年度新設講義の一つです。将来的には学部全体への開講を見据え、今回は経済学部EC(エキスパート・コース)(※注1)生および自主応募・選考に合格した学部1年生に加え、経済学部就職支援活動団体に所属する4年生が受講しました。

社会人がビジネススクールで修得する事もある高度な手法である「クリティカルシンキング」を、実際のワークとケーススタディ-を通じて学んでいきます。単なる論理の把握や習得だけでなく、その論理を日常のあらゆる事に応用して使いこなせるようになってもらうことを目的とした実践を重んじた講義構成になっております。 

演習では、実際のビジネスシーンにおける例題に対して、いま解決すべき課題(イシュー)を論理的に整理し、根拠と具体例に基づいた主張内容を抽出。問題解決に向けた理論をグループごとに議論を重ねながら構築していきました。


講義を受講した片山愛実さん(経済学部4年)は、「今回のラーニングスキル演習では、何か物事を主張する際には、課題の本質が何かを考え、枠組みを整理し、そして全体から部分に落とし込む。そういった『筋道を立てて考えること』や『問題解決の考え方』について学びました。日頃の生活から論理的な思考を意識し、トレーニングし続けることによって、今回得たことを学んだだけで終わるのではなく、これから就職先での業務において、相手の立場になってわかりやすく伝えられるよう、さらに人の心を動かせるよう、実践していきます。」と語り、また同じく受講生の廣瀬泰久さん(経済学部1年)は「文章を書くにあたっては、時間をかければ整理してうまく書けます。しかし、話す時はその場の瞬時の判断で的確かつ論理的に言葉と主張を組み立てないといけません。その重要性と難しさをこの講義で再認識させて頂きました。」と感想を語っておりました。

2/15、2/18に行われた後半2日間の講義では、応用編としてビジネスプランを実際に立案するトレーニングを行い、チームごとにプランをプレゼンテーションする講義内容となりました。

和歌山大学では、経済学部をはじめとして今後も、現代社会に求められている「問題解決型の人材」を育成するため、この講義のようなグループワークやプレゼンテーション、またフィールド調査や課題解決学習など、様々な機会を通じて学生が能動的に参加する「アクティブ・ラーニング」の導入を進めていきます。

※注1
エキスパート・コースの概要についてはこちらのページ下部をご覧ください。
http://www.eco.wakayama-u.ac.jp/faculty-curriculum.html

 

 

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