
複数の技術領域を見通し、複合的に専門を学ぶ
近年、科学技術の急速な発展に伴い、さまざまな工業技術が高度化・専門化してきました。また、一方で、エネルギー、環境、情報のように、複数の専門分野の成果を複合的・横断的に応用することが、新しい技術開発や地域産業の再生につながるようになってきました。つまり「高度な専門性」と「複数の技術領域を見通す力」の両方が求められているのです。
このような産業界や社会の要請に、より柔軟に対応できるように、システム工学部は、10のメジャーで構成される1つの学科、システム工学科としています。
システム工学部長挨拶

システム工学部長 野村 孝徳
スマートフォンで必要なことを調べたり、写真を撮ってSNSで友達と共有したり、定刻通りに到着する電車に乗って通学したり、これらはありふれた日常ですが、そこには実に多くの最先端技術が使われています。私たちの身の回りに次から次へと便利なモノやコトが出て来るのも常に新しい技術が生まれてくるからです。
新しい技術を生み出すためには複数の異なる技術を巧みに融合・複合化する能力が必要で、このような力がこれらからの技術者に求められています。
複数の異なる技術を巧みに融合・複合化するために必要な「複数の技術領域を見通す力」を身につけることができる学びの場がシステム工学部です。高度化・専門化する専門領域をカバーしつつ、一方で地域から地球規模に至る、社会や産業の複合した課題に対して総合的にアプローチできる人材を育成することを目的としています。
システム工学科では、基本的な技術分野に対応する10の教育研究領域(メジャー)から複数のメジャーを学修することにより、基盤的学力と既存の枠組みにとらわれない広い技術分野への対応力を養成します。これが「ダブルメジャー制」のねらいです。
沿革
平成7年4月 | システム工学部創設準備室の設置 |
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平成7年10月 | システム工学部(情報通信システム学科、光メカトロニクス学科、精密物質学科、環境システム学科、デザイン情報学科の5学科)を設置 |
平成8年4月 | システム工学部 情報通信システム学科・光メカトロニクス学科・環境システム学科 学生受入開始 |
平成9年4月 | システム工学部 精密物質学科・デザイン情報学科 学生受入開始 |
平成9年8月 | システム工学部A棟竣工 |
平成11年5月 | システム工学部B棟竣工 |
平成12年4月 | 大学院システム工学研究科修士課程システム工学専攻を設置 |
平成14年4月 | 大学院システム工学研究科博士課程システム工学専攻を設置 |
平成16年4月 | 国立大学法人化 |
平成27年4月 | 5学科制から1学科10メジャー制へと再編 |