センサネットワーク†
森林内ネットワーク†
日本は国土の多くを山間部が占め,災害時には外部との交通・情報のやり取りができなくなる孤立集落の危険地域が多数存在します.このような地域では,いざというときの外部との情報伝達手段の確保が重要な課題になっています.この研究では,災害時に停電になっても電力を自立供給できる電力インフラ構築技術と,災害に強い自律運用できる通信インフラ構築技術の研究開発に取り組んでいます.そして両者を結合させ,災害に強く,誰にでも簡易に運用できる情報伝達システムの実現を目指しています.過去の災害で実際に孤立した経験のある和歌山県東牟婁郡古座川町平井地区をモデル地区とし,災害時だけなく平常時でのシステムの活用も視野に入れた社会システムの実証評価をおこないます.
研究成果†
- 荒井 康樹,塚田 晃司,センサ・アクチュエータネットワークにおける全体にかかる通信負荷を抑えたノード故障検知手法の提案,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月
- 本田 基史,塚田 晃司,マイクロホンアレイのDOA測定値の最頻値を用いたセンサノードの位置関係の推定精度の検証,情報処理学会第86回全国大会,2024年3月
- 田中 佑一,塚田 晃司,森林内ネットワークにおける複数ノードが機能停止した場合の情報伝達手法の提案,情報処理学会第85回全国大会,2023年3月
- 石橋 龍一,塚田 晃司,森林内における音源位置特定のためのセンサノード配置概形の推定システムの提案,情報処理学会第85回全国大会,2023年3月
- 藤田 浩介,塚田 晃司,LPWAを用いたセンサネットワークにおける連続送信時間制限を考慮した送信制御手法の提案,2022年電子情報通信学会総合大会,2022年3月
- 尾木 太一,塚田 晃司,森林内ネットワークにおけるモバイルエージェントを用いた無線センサ・アクチュエータネットワークシステムの提案,情報処理学会第84回全国大会,2022年3月
- 石橋 龍一,塚田 晃司,森林内ネットワークにおける高性能ノードを用いたデータ圧縮による通信量削減方法の提案,情報処理学会第83回全国大会,2021年3月
- 田中 佑一,塚田 晃司,高性能ノードを用いた動的タイムスロット割当てによるセンサネットワークの省電力化手法の提案,情報処理学会第83回全国大会,2021年3月
- 西川 龍之介,塚田 晃司,センサネットワークにおける発電量予測に基づく動的なデータ分割方式の提案と評価,2021年電子情報通信学会総合大会,2021年3月
- 中村 玲,塚田 晃司,迂回路形成に伴う通信データ量を削減するセンサネットワークシステムの提案と評価,2021年電子情報通信学会総合大会,2021年3月
- 中村 玲,西川 龍之介,塚田 晃司,軽量かつネットワーク分断にも対応可能なリンク故障可能性箇所検知プロトコルの提案,情報処理学会第82回全国大会,2020年3月
- 西川 龍之介,中村 玲,塚田 晃司,森林内のセンサネットワークにおける経路選択履歴を用いて消費電力を抑える経路制御法の提案,情報処理学会第82回全国大会,2020年3月
- 藤田 浩介,西川 龍之介,中村 玲,塚田 晃司,送信時間制限機能を有する特定小電力無線を用いたセンサネットワークにおけるスループット向上のための送信タイミング調整手法,情報処理学会第82回全国大会,2020年3月
- 中村 玲,西川 龍之介,塚田 晃司,動的なリンク確認処理によりリンク故障箇所を特定可能な故障検知プロトコルの提案,情報処理学会第81回全国大会,2019年3月
- 西川 龍之介(学生奨励賞),中村 玲,塚田 晃司,日射量の少ない山間部のネットワークでの電池残量を用いた経路制御法の提案,情報処理学会第81回全国大会,2019年3月
- 鈴木 智文,指吸 未来,岸田 隆祐,塚田 晃司,停止故障発生時および通信不通時の原因箇所推定可能なセンサネットワークの提案,情報処理学会第80回全国大会,2018年3月
- 指吸 未来,鈴木 智文,岸田 隆祐,塚田 晃司,センサーデータの時系列変化特徴による間引きを用いた送信量削減手法の提案,情報処理学会第80回全国大会,2018年3月
- 岸田 隆祐,鈴木 智文,指吸 未来,塚田 晃司,DTN環境の任意地点でのデータ回収を目的としたシンクノード機能割当方式の転送回数削減手法の提案,情報処理学会研究報告,2018-GN-103(19),pp.1-5,2018年1月
- 下平 佳伸,岸田 隆祐,塚田 晃司,森林内における複数通信方式を用いたセンサデータ回収効率化手法の提案,情報処理学会第79回全国大会,2017年3月
- 岸田 隆祐,塚田 晃司,DTN環境において任意地点でデータ回収を可能にするシンクノード機能割当方式,グループウェアとネットワークサービス研究会ワークショップ2016,ワークショップ2016(GN Workshop 2016) 論文集Vol.2016,pp.1-7,2016年11月
- 笠谷 昇平,岸田 隆祐,和田 祐輔,塚田 晃司,センサデータの時系列変化特徴に基づくデータ回収の効率化手法の提案,情報処理学会第78回全国大会,2016年3月
- 岸田 隆祐(学生奨励賞),和田 祐輔,笠谷 昇平,塚田 晃司,DTN環境におけるデータ回収の効率化を目的としたシンクノードの役割の分担方法の提案,情報処理学会第78回全国大会,2016年3月
- 和田 祐輔,岸田 隆祐,笠谷 昇平,塚田 晃司,複数の通信方式を利用する森林内無線センサネットワークのための制御方式の提案,情報処理学会第78回全国大会,2016年3月
- 川田 駿祐,笠谷 昇平,塚田 晃司,劣悪な通信環境を考慮したIEEE1888の拡張機能の提案,情報処理学会第77回全国大会,2015年3月
- 塚田 晃司,中山間地域の災害時孤立集落を想定した情報通信システム開発の試み,計測と制御,53巻,6号,pp.494-498,2014年6月
運用実績†
- 和歌山県東牟婁郡古座川町平井 北海道大学和歌山研究林(2011/11~)
- 北海道苫小牧市字高丘 北海道大学苫小牧研究林(2019/4~)
セーリング競技支援†
沖合で開催されるセーリング競技の艇の位置を陸上から遠隔記録するための通信方式の研究,及び,航跡記録装置の開発に取り組んでいます.セーリング競技では航跡記録のニーズは大きいのですが,競技が陸地から離れた沖合で開催されるため,リアルタイムに遠隔記録することが難しいという問題点がありました.
そこでアドホックネットワーク技術,センサーネットワーク技術をベースとして,洋上で航跡情報を集約し,それを陸上まで転送する航跡記録システムの開発を企業やNPOと協力しながら取り組んでいます.
研究成果†
- 根来 秀徳,塚田 晃司,スマートフォンを用いた客観的センサーデータによるセーリング指導支援システムの提案と実装,情報処理学会第77回全国大会,2015年3月
- 塚田 晃司,満田 成紀,廣崎 清司,和歌浦湾におけるセーリング競技振興のためのセーリング競技航跡情報基盤システムの実証評価,情報処理学会論文誌,55巻,8号,pp.1753-1764,2014年8月
- 中澤 行秀,川田 駿祐,塚田 晃司,セーリング競技選手のための多様なセンサ情報を活用可能なデータ管理手法の提案と実装,情報処理学会第76回全国大会,2014年3月
- 川田 駿祐,塚田 晃司,セーリング競技の競技情報とセンサ情報を連携させた管理支援システム,情報処理学会第75回全国大会,2013年3月
- 坂本 将光,平井 貴之,田中 勇祐,塚田 晃司,セーリング競技の特徴を考慮した効率的なデータ収集手法の提案・評価,情報処理学会第74回全国大会,2012年3月
- 平井 貴之,坂本 将光,田中 勇祐,塚田 晃司,セーリング競技の特徴を考慮した効率的なデータ収集手法の実装,情報処理学会第74回全国大会,2012年3月
- 中谷 亘,田中 勇祐,坂本 将光,塚田 晃司,ノード移動ベクトルとシンクノードまでの通信路の有無を考慮した情報収集手法の提案とシミュレーション評価,情報処理学会第73回全国大会,2011年3月
- 田中 勇祐,中谷 亘,坂本 将光,塚田 晃司,ノード移動ベクトルとシンクノードまでの通信路の有無を考慮した情報収集手法の実装,情報処理学会第73回全国大会,2011年3月
- 坂本 将光,中谷 亘,塚田 晃司,低速な無線ネットワークにおけるストアアンドフォワードなデータ転送方式の実装と評価,情報処理学会第72回全国大会,2010年3月
- 塚田 晃司,満田 成紀,中谷 亘,坂本 将光,廣崎 清司,位置情報収集システム,特願2010-36190,特開2011-170769,特許5481678号
運用実績†
- 第7回SHIMA SEIKI CUP (2009/10/31~11/1,24艇に装着)
- 2009年度JSAF和歌山インターナショナルレガッタ (2009/10/9~12,24艇に装着)
- 2009年テーザー級世界選手権大会 (2009/9/18~27,24艇に装着)
- 第50回全国高等学校ヨット選手権大会 (2009/8/13~17,40艇に装着)
- 第27回全日本FJ級ヨット選手権大会 (2009/8/7~10,24艇に装着)