第4回サイエンス・インカレに出場しました

2015.04.17
サイエンス・インカレとは?
2015年2月28日,3月1日と2日間,神戸国際会議場にて,第4回サイエンス・インカレが開催されました.
「サイエンス・インカレ」は,自然科学を学ぶ全国の大学生,高等専門学校生を対象として行われる,文部科学省主催の研究発表会です.
この大会は,自主研究の発表の場を提供することで,学生の研究意欲を高めるとともに,
課題設定・探究能力,独創性,プレゼンテーション能力などを備えた
創造性豊かな科学技術人材を育成することを目的としています.
研究発表会で発表を行うには,事前の厳しい書類審査を通過する必要があります.
第4回サイエンス・インカレの応募数は過去最高で,291組,書類審査を通過した発表者数が,172組でした.
発表は,口頭発表(プレゼンテーション発表),ポスター発表に分かれて発表を行い,優秀な研究を行っている発表者には表彰が行われました.
私ども,クリエ VR・神経学研究室は,2組応募し,2組とも,当日,ポスター発表を行いました.
VR・神経学研究室とは?
VR・神経学研究室とは,和歌山大学協働教育センター(クリエ)で活動を行う,
2012年に発足した脳計測科学(脳研究)を行う唯一の研究機関です.
研究の主としては「脳波を用いて,機械やコンピュータを操作する」ことを目的としています.
今回,当研究室の成果として2件,第4回サイエンス・インカレに出場しました.(詳しい団体紹介はコチラから!)
研究発表会
研究発表会では,まず,「卒業研究に関連する研究」と「卒業研究に関連しない研究」に大きく分かれます.
その中で「数物・化学系」,「工学系」,「生物系」,「情報・融合領域系」の4つの専門分野で,「口頭発表」と「ポスター発表」を行います
当研究室では,「卒業研究に関連しない研究」の「情報・融合領域系」としてポスター発表として,
● ウェアラブル脳波計を用いたVR(Virtual Reality)の操作の実現に関する研究
● 1チャンネル脳波データによる出力型ブレイン・マシン・インターフェースの可能
の2件を発表しました.
ポスター発表では,約3時間の発表時間を設けており,1セッション15分(発表7分,質疑応答8分)を繰り返します.
発表時間には,3人の審査員の先生方がいらっしゃり,厳しい質問,提案など,レベルの高いディスカッションが行われました.
また,サイエンス・インカレコンソーシアムの参加企業の方々も発表を聞きに来られました.
空き時間には,他大学の発表者の方の発表を聞きに行きましたが,どれも非常にレベルが高く,
中には,加速器を利用した実験などもあり,大学の研究に対するバックアップの強さを感じました.
3時間のポスター発表を行いましたが,残念ながら2件とも賞をいただくことはできませんでした.
しかし,研究発表会の中で,夕食会,ポスター発表時のディスカッション,昼食会を通じて,今後の研究の改善点や新しい研究方法,
他大学の学生とのコミュニケーションを通じた人脈づくりなどができたことが,私たちにとって大きな経験であると考えています.
理研のスーパーコンピューター「京」の見学ツアー
最後には,開催地が兵庫県とあって,理研のスーパーコンピューター「京」の見学ツアーが行われました.
見学ツアーでは,京の計算能力などの説明を受けた後,「京」本体も見学しました.
この「京」を利用して,脳情報を分析すればどのような結果が出てくるのだろうとか,考えながら見学していました.
第5回サイエンス・インカレに向けて
次回,第5回サイエンス・インカレが開催された際には,書類審査を通過し,入賞を目指したいと考えています.
そのためには,より一層研究活動に励むとともに,大学からの強い支援も必要であると考えています.
すでに,次回のサイエンス・インカレに向けて,研究の計画を作成しています.
今後の活動に注目していただければと思います.