第4回サイエンス・インカレに出場しました

第4回サイエンス・インカレに出場しました

サイエンス・インカレとは?

2015年2月28日,3月1日と2日間,神戸国際会議場にて,第4回サイエンス・インカレが開催されました.

「サイエンス・インカレ」は,自然科学を学ぶ全国の大学生,高等専門学校生を対象として行われる,文部科学省主催の研究発表会です.

この大会は,自主研究の発表の場を提供することで,学生の研究意欲を高めるとともに,

課題設定・探究能力,独創性,プレゼンテーション能力などを備えた

創造性豊かな科学技術人材を育成することを目的としています.

 

研究発表会で発表を行うには,事前の厳しい書類審査を通過する必要があります.

第4回サイエンス・インカレの応募数は過去最高で,291組,書類審査を通過した発表者数が,172組でした.

発表は,口頭発表(プレゼンテーション発表),ポスター発表に分かれて発表を行い,優秀な研究を行っている発表者には表彰が行われました.

私ども,クリエ VR・神経学研究室は,2組応募し,2組とも,当日,ポスター発表を行いました.

 

VR・神経学研究室とは?

VR・神経学研究室とは,和歌山大学協働教育センター(クリエ)で活動を行う,

2012年に発足した脳計測科学(脳研究)を行う唯一の研究機関です.

研究の主としては「脳波を用いて,機械やコンピュータを操作する」ことを目的としています.

今回,当研究室の成果として2件,第4回サイエンス・インカレに出場しました.(詳しい団体紹介はコチラから!)

 

研究発表会

研究発表会では,まず,「卒業研究に関連する研究」と「卒業研究に関連しない研究」に大きく分かれます.

その中で「数物・化学系」,「工学系」,「生物系」,「情報・融合領域系」の4つの専門分野で,「口頭発表」と「ポスター発表」を行います

 

当研究室では,「卒業研究に関連しない研究」の「情報・融合領域系」としてポスター発表として,

● ウェアラブル脳波計を用いたVR(Virtual Reality)の操作の実現に関する研究

● 1チャンネル脳波データによる出力型ブレイン・マシン・インターフェースの可能

の2件を発表しました.

 

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ポスター発表では,約3時間の発表時間を設けており,1セッション15分(発表7分,質疑応答8分)を繰り返します.

発表時間には,3人の審査員の先生方がいらっしゃり,厳しい質問,提案など,レベルの高いディスカッションが行われました.

また,サイエンス・インカレコンソーシアムの参加企業の方々も発表を聞きに来られました.

空き時間には,他大学の発表者の方の発表を聞きに行きましたが,どれも非常にレベルが高く,

中には,加速器を利用した実験などもあり,大学の研究に対するバックアップの強さを感じました.

 

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3時間のポスター発表を行いましたが,残念ながら2件とも賞をいただくことはできませんでした.

しかし,研究発表会の中で,夕食会,ポスター発表時のディスカッション,昼食会を通じて,今後の研究の改善点や新しい研究方法,

他大学の学生とのコミュニケーションを通じた人脈づくりなどができたことが,私たちにとって大きな経験であると考えています.

 

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理研のスーパーコンピューター「京」の見学ツアー

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最後には,開催地が兵庫県とあって,理研のスーパーコンピューター「京」の見学ツアーが行われました.

見学ツアーでは,京の計算能力などの説明を受けた後,「京」本体も見学しました.

この「京」を利用して,脳情報を分析すればどのような結果が出てくるのだろうとか,考えながら見学していました.

 

第5回サイエンス・インカレに向けて

次回,第5回サイエンス・インカレが開催された際には,書類審査を通過し,入賞を目指したいと考えています.

そのためには,より一層研究活動に励むとともに,大学からの強い支援も必要であると考えています.

すでに,次回のサイエンス・インカレに向けて,研究の計画を作成しています.

今後の活動に注目していただければと思います.

サイエンス・インカレの詳細については,http://www.science-i.jp/ もご覧いただければと思います.