学長挨拶
和歌山大学 学長
伊東 千尋
和歌山県は特に果実を中心とした優れた農産品を生産しており、市場での高い競争力を誇っています。みかん、うめ、柿は収穫量で日本1位であり、もも、すもも、キウイフルーツなども上位となっています。しかしながら、和歌山の農業従事者数は毎年減少している現状です。他県と比べて専業農家率が高い和歌山では、単なる農産品生産ではなく、農産品に新しい価値をつける食品産業と農業の融合あるいは連携が重要です。同様な状況はやはり優れた産品を生み出している水産業、林業にも当てはまります。
このような背景から、和歌山大学は平成28年4月に食農総合研究所を設置いたしました。食農総合研究所の使命は、農業に留まらず農林水産業の分野に関係する学術的研究活動を行うとともに、地域の農林水産業の発展を図ることです。食農総合研究所はこの使命を果たすべく、和歌山大学の持つ知的資源を活用して、和歌山県の優れた農林水産品を活かした地域活性化に資する取り組みを進めているところです。地域の皆様のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
センター長挨拶
食農総合研究教育
センター長
岸上 光克
食農総合研究教育センターは、旧食農総合研究所における取り組みを土台としながら、本学が地域連携機能の一元化と強化を目指して設置した「和歌山大学紀伊半島価値共創基幹」の一つの柱を担う組織です。食と農林水産業の分野にかかわる学術研究の深化や教育活動はもとより、地域との共創による社会実装教育研究プロジェクトに取り組むなど、地域社会と大学との連携をより一層強化することで、社会に求められ、地域に寄り添う組織でありたいと考えております。引き続きのご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。