世界農業遺産 オンラインカフェを終えて
和歌山大学 クリエ
世界農業遺産交流プロジェクト「ひなたぽっと」代表
五味 晴香
全体を通しての感想
昨年9月にこのクリエができ、その前に自主的に調べたり、昨年11月にみなべ町にフィールドワークに行かせていただいたりと、世界農業遺産について知る機会があったので改めて学ぶことはそんなにないだろうと思っていましたが、いざ講義を受けてみると、全然知らないことだらけでした。この6回の講義でより世界農業遺産について知ることができたし、次にみなべ町を訪れた際に次はこんなことを見たい、体験したいと感じることができました。
また、みなべ高校の生徒さんや宮崎の方とも交流でき、これから活動していく上で必要となってくる関係が少し築けたこともとてもうれしかったです。
特に印象に残っている回について
どの回もとても興味深い内容ばかりで、とても勉強になりましたが、特に印象に残っているうちの一つは第4回の備長炭についての回です。これまで一番触れる機会のなかった備長炭ですが、木の種類から窯への入れ方、さらにウバメガシがなぜ備長炭として利用されやすく、なぜみなべ町周辺で備長炭づくりが盛んになったのかということが詳しく学べ、とても興味を持ちました。昨年11月にみなべ町を訪れ、植樹を行った時はなぜこの木の種類なのか、やなぜここに植えるのか、があまりよく分かっていませんでしたが、今回の講義でその植樹とのつながりが見えて、実体験と結びついてより深い学びを得られた気がします。
もう一つは最終回の西谷先生の地域ならではの活かし方です。観光を行う目的と手段をはき間違えていることがないか、や単価を上げても観光客が求める価値があるものなら購入してくれる、ということなど今まで自分が固定観念にとらわれていた部分というのが話を聞いていて次々と気づけました。また、世界農業遺産をどのような観光にしていきたいのか、自分たちが今している活動はどのような目的をもってやっているのか、またみなべ町の方々は観光をどのような手段として考えているのか、最終的な目的は何なのか、ともう一度自分たちの活動を見直すきっかけとなるお話で、とても勉強になりました。
最後に
コロナ禍でなかなか現地での活動ができない中、私たちの高校生や宮崎の方々と交流したいという思いをこのようなオンラインカフェという場で作ってくださり、本当にありがとうございました。地域教育はもちろん、自分たちがもう一つやりたいことである若い世代に世界農業遺産を伝えること、もっと他の世界農業遺産やそれにかかわる観光や地域づくりに関わることを来年度以降も学び、活動していきたいと考えています。
最後になりましたが、今年、9月から新しく立ち上がり未熟な私たちの活動を様々な活動や話し合いの場を作ってくださるなど、支えてくださり本当にありがとうございました。来年度以降も引き続き活動していきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。