2020(令和2)年度にスタートした「外国につながる子どもへの教育支援プロジェクト(プロジェクトマネージャー:長友文子国際連携部門教授)」では、日本で生活する外国につながる子どもに対する母語・日本語でのサポート方法等の研究を行っています。
また、母語・日本語でのサポートを通じて、本学の学生、外国につながる子どもやまわりの人たちに「多文化共生の担い手」としての意識を育成することを目指しています。
2021(令和3)年度は「日本の小学校の1日」を紹介する動画とパンフレットを制作
令和3年度は、外国につながる子どもやそのクラスメイトたちと本学の留学生が母語や日本語での交流をするとともに、「留学生と日本人学生の共修」により、外国につながる子どもたちやそのご家族に日本の小学校の慣習等の理解に役立てていただけることを目指して「日本の小学校の1日」を紹介する動画とパンフレットを制作しました。
本学の附属小学校において、撮影の下見や先生への取材を行い、企画・構成を考えて、撮影を行いました。
日本語に慣れていない子どもやそのご家族を想定し、理解しやすいように内容を選別し、パンフレットは「やさしい日本語・英語・中国語・ベトナム語」の多言語で制作しました。
(ミーティングの様子)
初回のミーティングでは、プロジェクトメンバーが子どもの頃を振り返り、自国の学校文化について情報交換しました。
中国からの留学生の小学校では、授業時間が長いため朝に目の体操をしたり、昼寝があること、また、ベトナムからの留学生の小学校では、おやつの時間にケーキや果物が出たり、月に1回は民族衣装で登校したりすることが分かりました。
また、マレーシアは多民族国家のため、マレーシアからの留学生の小学校にはいろいろな宗教の学生が集まっていて、祭りも多いことが分かりました。
日本の小学校は、4月に始まること、給食を自分たちで配り、「いただきます」とみんなで挨拶してから食べること、正解には「〇」を使い、間違った答えには「✓」を使うこと、プールの授業があることなどが、留学生には珍しいようでした。
「日本の小学校の1日」動画とパンフレットについて
「日本の小学校の1日」動画は、下記をご覧ください。
「日本の小学校の1日」パンフレットは、下記をご覧ください。ご自由にダウンロードしてお使いください。(両面印刷推奨)