元木伸宏さんが情報処理学会第71回全国大会優秀賞を受賞しました。

公開日 2010年03月01日

氏名:元木伸宏君(2010年3月大学院博士前期課程修了)

情報処理学会第71回全国大会(2009年3月開催)で発表した研究が,1200件以上の発表の中で大会優秀賞(Best Paper Award of IPSJ National Convention)を受賞しました.

その表彰式が,2010年3月8日~12日に東京大学で開催された情報処理学会第72回全国大会で執り行われました.

 

テーマ:「トラフィックパターン解析に基づくP2Pファイル共有ソフトウェアの利用検出」

概要:

インターネット上にオーバレイ環境を構築するP2P(Peer to Peer)ソフトウェアは、不特定多数のユーザ間で特定ファイルの共有が容易である。ユーザによるP2Pファイル共有が企業や教育機関でも見受けられる一方で、著作権の侵害や情報の漏洩などの深刻な問題が表面化している。現在はセキュリティポリシや規約で利用制限する事例が多く、一般的にはデータ・ペイロードを検閲する以外にP2Pファイル共有ソフトウェアの利用を検知する有効な手段がない。

本研究では、ネットワーク上のTCPセッションやUDPパケットの流れから、P2Pファイル共有の挙動を検知する汎用的な手法を提案した。さらに、本手法に基づくシステムを構築し、学内ネットワークにおいて実施した評価実験の結果からその有効性を確認した。