光ファイバ通信とセンシング・光信号処理
シリカガラスを材料とする光ファイバの損失は0.2dB/km(伝送距離1kmあたりの損失が約5%)と非常に小さく、大量の情報を遠距離まで送り届けるための線路として優れています。本研究グループでは、光ファイバ通信における信号伝送速度と伝送距離を増大させることを目指した研究を行っています。また、ファイバの中では、光は断面積が数十平方ミクロン程度の狭い領域内に閉じ込められて伝わるため、単位面積あたりの光強度が大きくなり、屈折率の光強度依存性等による非線形効果が容易に現れます。この効果を利用した光短パルス生成や高速信号処理についての研究も手掛けています。また、光ファイバを用いた種々のセンシング手法の研究も行っています。