公開日 2015年11月20日
本学名誉教授で、産学連携・研究支援センターの八木栄一特任教授が、農業用パワーアシストスーツの実用化に向け、この10月から13の県で実証実験を行います。
農業は、全国的に、従事者の高年齢化が問題となっています。また、収穫物の運搬など体に負担のかかる作業も多いのが現状です。農業従事者の身体への負担を減らすことを目的として、八木教授は、システム工学部での在職時に、農業用パワーアシストスーツの開発に関する研究を始められました。
現在開発中のアシストスーツは、重量物の持ち上げ時に、約10キロ分の重さをアシストすることができます。つまり、スーツを身に付けると、20キロの重さのものを10キロ分の力で持ち上げることができるようになります。
また、スーツ自体の重量も、研究を始めた当初は約40キロありましたが、研究の進展とともに軽量化が進み、現在は約6.8キロ、最終的には5キロ台を目標としています。
来年10月目標の実用化に向け、和歌山のほか、青森、山形、岡山、長崎など13県の野菜や果樹農家、JAの選果場などでスーツ100台を導入し、実験を行います。ミカン、リンゴ、スイカやキャベツ、ダイコン、ナシなどさまざまな作物の収穫時に役立ててもらう予定です。