東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の布村幸彦副事務総長が視察に来られました

公開日 2015年11月07日

11月4日(水)に、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の布村幸彦副事務総長と溝部康雄総務課長が本学に視察に来られました。本学と、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会とは、2020年の大会の成功に向けて連携協定を締結しており、今回はその協定校の視察として来られました。

その中で、システム工学部中嶋秀朗教授が研究開発している「パーソナルモビリティビークル」を視察されました。「パーソナルモビリティビークル」とは、車イスロボットであり、センサで段差を検知し、自動で乗り越えることができます。4輪すべてを個別に制御することが可能で、また、段差を乗り越える際には、ロール角とピッチ角を制御し、運転者が水平の状態となるよう保つことができます。

ロボット技術を用いた高度な補助具を装着して行う、障がい者スポーツの国際大会である“Cybathlon(サイバスロン)”の第1回大会が来年10月にスイスで開かれます。大会への出場を目指す研究として、中嶋教授の「パーソナルモビリティビークル」は、NHKの番組にも取り上げられました。

パラリンピックとサイバスロンには、どちらも障がい者スポーツの国際大会であるという大きな共通点があり、今回、一行は、中嶋教授の、デモを交えた説明に、熱心に耳を傾けていただけました。布村副事務総長からは、サイバスロン出場時の操縦者に関することや、段差を乗り越えるメカニズムなどに関する質問があり、関心の高さをうかがえました。