村上俊也助教が関西ものづくり技術シーズ発表会で発表した内容が記事として掲載されました

公開日 2015年07月23日

村上俊也助教が、去る5月26日(火)に、経済産業省近畿経済産業局主催の「第3回 関西ものづくり技術シーズ発表会」で行った、「木質ナノカーボン産業の技術基盤形成」に関する発表が、フィルムやシートなどをベースとする様々な加工技術を扱う専門誌「月刊コンバーテック 2015年7月号」に掲載されました。

新しい素材として注目されるカーボンナノチューブは、通常、石油を原材料として作成されます。村上助教は、木材からバイオエタノールを生成し、それを原料としてカーボンナノチューブを作製する技術を開発しました。さらに、放射線(X線)を照射することで、カーボンナノチューブの物性を改良する手法も開発しています。紀伊半島には豊かな森林がありますが、後継者不足等による林業の衰退が問題となっています。村上助教の開発した二つの技術を組み合わせることで、当地の森林資源を原料に活用すれば、林業とナノテクノロジーが融合した新規産業の発展が期待できます。さらに、林業を活性化させることで、森林の状態も健全となるため、温室効果ガス(二酸化炭素)の削減も期待できます。

また、京都府中小企業技術センターにおいて、9月4日(金)に開かれる第1回ナノ材料応用技術セミナーで講演することも決まりました。