公開日 2018年10月16日
髙砂正弘教授が紀の国住宅株式会社との受託研究で設計した注文住宅「きの家」が、2018年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。同時に、「私が選んだ一品 審査委員セレクション」にも選出されました。今年度の応募数は4789件で、1353件が受賞し、グッドデザイン・ベスト100は、さらにこれからのモデルとなるデザインとして位置づけられる100件です。
「きの家」は、地域の素材を使い、地域に根ざした民家や農家のように、永く使い続けられる、和歌山の住宅のスタンダードをめざすという思いで、髙砂教授が設計した注文住宅です。日本の民家や農家で古くから使われている土間や広間などの構成要素を再構成し、シンプルで機能的なデザインにまとめました。
設計上の具体的なポイントは以下のとおりです。
- 広間と一体となった土間を設け、そこを中心に生活が展開し、家族と社会に開いています。
- 個室と土間とは吹抜けを介して上下でつながり、どこででも家族の気配が感じられます。
- 木と土は紀州産材を用い、障子や木製引戸を使い、地域に根ざした民家の良さを感じることができます。