「地域社会と共存共栄したバリューチェーンの創造」
和歌山大学紀伊半島価値共創基幹の基幹長としてご挨拶をさせていただきます。
私たちは、和歌山大学を中心とした紀伊半島の地域社会との共創を目指し、持続可能な地域社会の実現に向けて取り組んでいます。
紀伊半島は、自然の恵みにあふれ、豊かな歴史や文化を持つ地域として、多くの人々に親しまれています。
しかし、一方で、地域の人口減少や高齢化、農業・漁業の厳しい状況など、さまざまな課題に直面しています。
私たちは、これらの課題を克服し、紀伊半島の価値を最大限に引き出すために、学術・研究を中心とした価値共創を推進し、また卓越した研究力と豊富な人的・物的資源を活かし、紀伊半島の持続的な発展を支援していきたいと考えています。
紀伊半島価値共創基幹は、以下の3つの柱に基づいて活動しています。
1)学術・研究の創造的な発展
和歌山大学は、多様な学問領域を横断し、先端的な学術・研究を展開しています。
また、研究成果の創出を通じて、紀伊半島の課題を解決し、地域社会の発展を促進しています。
さらに、産官学連携を強化し、地域の産業やビジネスの発展を支援しています。
2)地域との協力連携の深化
和歌山大学は、地域社会との協力連携を重視しています。
私たちは、地域のニーズや課題に合わせた研究や教育を展開し、地域住民の方々との共創を推進しています。
また、地域の資源を活かした新たな産業やビジネスの創出を支援し、地域経済の活性化を図り、さらに地域で学生が育つ教育に力を注いでいます。
3)地域の持続的な発展の実現
和歌山大学は、地域社会の持続的な発展を目指しています。
特に環境保全やエネルギーの持続可能性、地域の文化や伝統の継承など、地域の持続的な発展に貢献する研究を展開し、実践を通じて地域社会と共に歩み続けています。
私たちの目標は、紀伊半島を持続可能な地域社会に変革し、地域住民の生活の向上や地域経済の発展を実現することです。
そのために、学術・研究を基盤とし、地域との協力連携を深化させながら、持続可能な産業やビジネスの創出、地域の資源や文化の保護・継承、地域住民の参画などを推進していきます。
和歌山大学紀伊半島価値共創基幹は、学内外の研究者や専門家、地域の関係者などが連携し、共同で課題を解決し、新たな価値を生み出す場として、研究・教育を重視して展開していきたいと強く思っています。また多様な視点や専門知識を持ったメンバーが協力し合い、持続可能な地域社会の実現を目指します。
最後に、和歌山大学紀伊半島価値共創基幹の理念は、地域の皆様の支援や協力なしには実現できません。
私たちは、今後も地域との連携を深化させ、紀伊半島の価値を共創し地域社会と共存共栄したバリューチェーンの創造、すなわち学生が育ち、教職員が育ち、そして地域が共に育つ大学へと成長させてていく熱意をもっています。
今後とも地域の発展に寄与する研究・教育を続けてまいりますので、皆様のご支援とご期待を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
和歌山大学学長/紀伊半島価値共創基幹基幹長 本山 貢