公開日 2026年09月10日
和歌山大学大学院システム工学研究科の今村文香さん、柴谷椋さん(いずれも博士前期課程1年、コミュニケーション科学クラスタ)が、一般社団法人 情報処理学会 マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2026)シンポジウムにおいてそれぞれ優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。
受賞者/著者 今村 文香
教員研修向け STEAM 教育プログラムの設計と内発的動機づけに基づくパイロット実験 ー うそ発見器の製作を題材として ー
本研究は、AIやIoTなどの先端技術を教科横断的に学ぶSTEAM教育を、学校現場に広めるための教員研修プログラムを提案したものです。専門知識を持たない教員でも実施できるよう、教材調達から指導案までを網羅したマニュアルを整備し、まず教員自身が「おもしろい」と実感できることを重視しています。大学生・大学院生10名を対象とした予備実験では、製作の難易度や理解度が良好であることに加え、内発的動機づけの指標において興味・楽しみが7点満点中6.5と高い評価を得られました。

受賞者/著者 柴谷 椋
動的床面投影ナビゲーションに向けた靴底パターンに基づく一時的個人識別手法の検討
本研究は、施設内で利用者一人ひとりに合わせた道案内を、床面への投影によって行うナビゲーションの実現を目指したものです。スマートフォンなどを持ち歩いたり操作したりする必要がなく、施設側の設備だけで個別の案内ができる点が特徴です。その鍵となる「歩いている人を見分ける仕組み」として、床下に設置したカメラで歩行中の靴底を撮影し、その模様や色から一時的に個人を識別する手法を検討しました。8足の靴を用いた実験では、模様と色の情報を組み合わせることで識別できる傾向が確認された一方、暗い色の靴や似た模様の靴では誤りが生じやすく、照明条件などへの対応が今後の課題として明らかになりました。

>>シンポジウムの概要:「マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2026)シンポジウム」は、情報処理学会のネットワークに関する研究会が中心となり開催されているシンポジウムである。
>>賞の概要:優秀プレゼンテーション賞は、優れたプレゼンテーションを行った発表者に与えられる賞である。今回、対象となる発表論文は270件あった。
なお、この功績を称え、今村文香さんと柴谷椋さんはシステム工学研究科長表彰の対象者に決定しました。
