インタラクティブ CG (コンピュータグラフィックス) に関する研究
「百聞は一見に如かず」と言います。情報を映像として再現することは、コミュニケーションの基本でもあります。その点で CG 技術は、人とコンピュータや、コンピュータを介した人と人とのコミュニケーションにおいて、非常に重要な技術です。
人に視覚的な情報を提供する CG 技術においては、「インタラクティブ(interactive) である」ということが重要な要素になります。interactiveは、「相互作用的」「双方向性」「対話式」などと訳されます。コントローラの操作に画面表示が追従できないようなゲームは楽しくないでしょう。デザイナが車のボディデザインに修正を加えたとき、結果を見るまでに長い時間待たされたりすれば、その間に彼のイメージは蒸発してしまうでしょう。精密なシミュレーションの結果にもとづいて可視化を行う場合のように、時には時間をかけてムービーを制作する必要がある場合もあります。しかし、そこにもシミュレーションの条件をインタラクティブに変更して、結果を比較したいという要求が存在します。
また現在では、インタラクティブ CG でもかなりリアルな映像の作成が可能になってきています。この研究では相互理解のための CG 技術として、このインタラクティブ CG を興味の中心に置いています。